工業用アプリケーション向けに高い信頼性、
同一ピン配置による互換性を提供する新製品

SCJPR-08-105 2008年12月4日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、外部終端が不要、高いESD（静電気放電）耐圧、および±70Vまでの過電圧保護の内蔵などの特長を備えた低消費電力のRS-485トランシーバ、『SN65HVD17xx』ファミリーを発表しました。これらの新製品は従来製品とピン互換性を備えているため、既存のRS-485機器のデザイン向けに、費用のかかる基板の再設計なしで、より高い性能と信頼性を備えたアップグレードが可能です。今回発表された半二重、および全二重のトランシーバ製品は工業用オートメーション、モーター制御、加熱、換気、エアーコンディション（HVAC）装置など幅広いアプリケーションにおいて設計を簡素化します。本件に関する詳細は http://www.tij.co.jp/sn65hvd1794から参照できます。

『SN65HVD17xx』ファミリーは電源への直接の短絡、配線ミス、コネクタの故障、ケーブルの破損、ツールの誤使用などが原因で発生する±70Vまでの過電圧に耐えるよう設計されています。また-20V～+25Vと業界で最も広範囲の同相モード電圧によって、接地電位差の大きい厳しい環境における動作を実現します。『SN65HVD17xx』ファミリーはSOICおよびDIPパッケージで供給されます。伝送レートは128Kbps、1Mbps、および10Mbpsの各グレードが用意されており、広範囲のアプリケーションの要件に適合します。

『SN65HVD1780/1/2』は3V～5Vと広い電源電圧範囲で動作することから、電源電圧の変動するアプリケーションでも使用できます。『SN65HVD1794』は、バス配線のミスを簡単に修正できるケーブル反転ピンを備えています。『SN65HVD17xx』ファミリーは以下の機能を内蔵しています。

• バスのESD保護: JEDECのHBM（Human Body Model）において±16kV
• レシーバのフェールセーフ: バスの開放、短絡、アイドル状態に対応
• パワーアップ、パワーダウン、およびグリッジ・フリーの動作
• 最高で256ノード、または320ノードをサポート

『SN65HVD17xx』ファミリーは超低消費電力『MSP430』マイクロコントローラと組み合わせることで、1個の制御ノードを実現するローパワー・ソリューションを構築できます。『SN65HVD17xx』ファミリーは、TIのM-LVDS、LVDS、CAN、I2C、ESD、RS-485、RS-232、およびPCI-Expressの各標準規格向けの包括的なインターフェイス製品に追加されます。これらの製品の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/interface から参照できます。

『SN65HVD1792/93/94』の特性表

価格、供給、パッケージについて
現在、『SN65HVD17xx』ファミリーは量産出荷中です。各製品の詳細、ならびに1,000個受注時の単価（参考価格）については次の表をご覧下さい。サンプルも提供中です。

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。