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日本TI、DaVinciテクノロジー搭載のH.264 D1対応 デジタル・メディア・プロセッサを発表

2008年11月27日

コンシューマビデオ製品向けに低コストかつ高画質を実現

SCJPR-08-104 2008年11月27日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、DaVinci™ テクノロジーを搭載した最新のデジタル・メディア・プロセッサ『TMS320DM357』(以下『DM357』)を発表しました。『DM357』は低コストのARM® ベースのプロセッサで、D1解像度のビデオ圧縮が可能なH.264コーデックをロイヤルティフリーで提供し、MPEG-4、JPEGならびにG.711コーデックも同時提供します。また、イーサネット・メディア・アクセス・コントローラ(EMAC)の統合によって、周辺部品コストを削減することが可能となりました。『DM357』により高品位な画像のデジタルフォトフレーム、IPネットワークカメラ、低コストのデジタル・ビデオ・レコーダといった最先端デジタルビデオ製品を、最適な価格で提供することが可能になります。本件に関する詳細はwww.tij.co.jp/dm357から参照できます。

『DM357』プロセッサは、ビデオ入出力と画像処理回路で構成されるオンチップのビデオ・プロセッシング・サブシステムと、270MHz動作のARM926EJ-SコアおよびH.264、MPEG-4およびJPEGの高速処理を行うコプロセッサ(HMJCP)を搭載しています。『DM357』プロセッサの高いパフォーマンス、チップに統合されたペリフェラル、同時に無償提供されるコーデック、ならびにデジタルビデオ評価モジュール(DVEVM)によって、デジタルビデオ市場のニーズを満たす製品を迅速かつ容易に開発することが可能になります。

また、DaVinciテクノロジー・ポートフォリオ(www.thedavincieffect.com/)におけるIPの再利用やARMベースの幅広いオープンソースのリソースからIPの活用も可能です。

進化したビデオ性能
『DM357』プロセッサは、D1解像度でのH.264およびMPEG-4エンコード/デコードをリアルタイムで行うとともに、50メガピクセル/秒のJPEGエンコード/デコードにも対応し、卓越した性能を実現します。H.264によって、大容量のデータストレージやストリーミングにおいて大幅なデータ圧縮が可能です。

また、『DM357』はハイスピードUSB2.0 OTGやDDR2といったペリフェラルを搭載しています。さらにEMAC、3個のビデオD/Aコンバータ、ホストポート・インターフェイスなども統合されているため、個別にそろえる場合と比較して、外部部品のコストならびに設計、製造コストを削減できます。

開発をサポートするハードウェア、ソフトウェアおよびツールソリューション
DaVinciテクノロジー・ポートフォリオで用意されているツールやサポートにより、開発期間の短縮が可能です。DaVinciで共通に提供されるアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)により、DaVinciテクノロジーやARMによる開発経験者であれば、『DM357』プロセッサおよびDVEVMによる製品開発を、ただちに開始することが可能です。

DVEVMにはMonta Vista Linuxのデモンストレーション版、u-boot ローダーおよびドライバが含まれているため開発期間を短縮できます。また、H.264、JPEG、MPEG-4 SPおよびG.711のコーデックに加え、Video I/O、Audio I/O、EMAC、USB 2.0 OTGならびにテスト用JTAGも含まれます。

価格と供給について
『TMS320DM357ZWT』プロセッサは現在受注を開始しており、日本TIおよび販売特約店より提供されます。クリックラップ方式の無償ライセンス契約により、ロイヤリティフリーでD1解像度の高品質H.264、MPEG-4、JPEG、G.711コーデックを同時に提供します。100個受注時の単価(参考価格)は21.22ドル、パッケージは16×16ピン、0.8mmピッチのボール・グリッド・アレー(BGA)です。『TMDSEVM357』デジタルビデオ評価モジュール(DVEVM)も推奨価格113,400円(税込み)で受注を開始しています。
コーデックは12月中旬よりWebサイトよりダウンロードできます。『DM357』に関する詳細はwww.tij.co.jp/dm357より参照できます。


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