クロック停止検出によるミュート機能をはじめとする各種新機能により
高音質ながらシステム設計が容易に

SCJPR-08-103 2008年11月26日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、家庭用、車載用、およびプロフェッショナル向けの幅広いオーディオ製品のポートフォリオを拡張する、業界最高性能のマルチ・チャネル・オーディオ・コーデック『PCM3168A』、マルチ・チャネルおよびステレオのオーディオD/Aコンバータ（デジタル-アナログ・コンバータ）『PCM1690』、『PCM1691』および『PCM1789』の各製品を発表しました。Blu-ray DVD、ホームシアターなどのマルチ・チャネルのオーディオ機器ではデジタルソースの高品質化に伴い、より優れた音質の達成と、周辺回路を含めた高密度のシステム設計とを両立させる必要があります。このような要求に対応するため、今回発表された新型コーデックおよびD/Aコンバータは、ただ高性能を謳うだけでなく、デジタル・ケーブルの抜き差しなどでクロックが不安定になった状態を自動的に検出して、ミュートをかける機能をはじめとする使い勝手のよい機能を数多く内蔵しています。
これらの新製品は日本TIの厚木テクノロジー・センターにて開発された製品で、業界最高性能D/Aコンバータ『PCM1792A』の音質を継承する、 独自の新規開発の「33レベル・カレント・セグメントD/Aコンバータ方式」を採用しています。

『PCM3168A』は、107dB（デシベル）のSNR（信号-雑音比）性能を持つ6チャネルのA/Dコンバータ（アナログ-デジタル・コンバータ）、および112dBのSNR性能を持つ8チャネルのD/Aコンバータを内蔵しています。この『PCM3168A』は、Sカーブ・デジタル・アッテネーション機能とサラウンド時のチャネルレベル校正に便利な2ステージ・ボリューム調整機能、TDMフォーマット対応など、より使いやすさを考慮した機能を内蔵しています。

8チャネル D/Aコンバータの『PCM1690』および2チャネルD/Aコンバータの『PCM1789』は差動出力で113dBのSNR性能を低価格で達成しています。さらに『PCM1691』は、業界最高性能のシングルエンド出力の8チャネルD/Aコンバータであり、より少ない外付け部品点数で111dBのSNR性能を容易に実現します。

クロック停止検出によるミュート機能は、今回発表のD/Aコンバータ 3製品に内蔵されています。この機能はD/Aコンバータへの入力クロックの同期状態を監視し、クロック停止、およびクロック間の同期外れを検出した場合に、D/Aコンバータのアナログ出力を自動的にミュートして、クロック変化時のD/Aコンバータからのノイズが音として出力されることを防ぎます。『PCM3168A』に関する詳細は http://www.tij.co.jp/pcm3168から、『PCM1690』および『PCM1691』に関する詳細はhttp://www.tij.co.jp/pcm1690から、『PCM1789』に関する詳細はhttp://www.tij.co.jp/pcm1789からそれぞれ参照できます。

価格と供給について
現在、マルチ・チャネル・オーディオ・コーデック『PCM3168A』 、オーディオD/Aコンバータ『PCM1690』、『PCM1691』および『PCM1789』の各製品はTIおよび販売特約店から供給中です。また、『PCM3168A』については車載オーディオ製品に対応している温度拡張製品も供給中です。1,000個受注時の単価（参考価格）、およびその他の特長は下記のとおりです。TIの包括的なオーディオ製品ポートフォリオの詳細に関しては http://www.tij.co.jp/audio から参照できます。

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