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ナショナル セミコンダクター ノイズの壁を突破した、新しいゼロ・ドリフト・アンプを発売

2008年11月13日

ナショナル セミコンダクター
ノイズの壁を突破した、新しいゼロ・ドリフト・アンプを発売

オートゼロ・アンプにとって新領域のセンサ・インタフェース用途を切り開く 画期的なノイズ・シェーピング技術を採用

2008年11月12日

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(本社:東京都江東区木場2丁目17番16号、代表取締役ジェフ・ウォーターズ、資本金:42億750万円)は、低周波および低い電源電圧で動作するセンサ・インタフェース・アプリケーション向けとして、1000V/Vのゲイン時に11nv/√Hz(ナノボルト/ルートヘルツ)という業界で最も低い入力電圧ノイズを実現し、高いDC精度も提供する、2つの新しいゼロ・ドリフト・オペアンプを発表しました。この新製品により、ゼロ・ドリフト・アンプの性能上の優位性を、高ゲインと15nv/√Hz未満の低ノイズが求められるアプリケーションで実現することが初めて可能になります。

新製品のLMP2021(シングル)およびLMP2022(デュアル)高精度オペアンプは、産業用機器、科学用の計量器、医療機器、計測機器、HVAC(暖房・換気・空調)機器などに使用される、負荷セルや圧力センサ、力センサなどのセンサ・インタフェース・アプリケーションに最適です。両製品とも、ナショナルが最近導入したWEBENCH® Sensor Designer設計支援ツールに対応しています。この新しいオンライン設計支援ツールは、コンセプト立案からシミュレーション、プロトタイプ製作まで、一連のセンサ・シグナルパス・ソリューションの設計プロセス全体をわずかなキー・ストロークで完了することができ、開発時間の短縮と設計の簡易化を実現します。

新しいゼロ・ドリフト・アンプは、連続補正回路を用いて入力オフセット誤差電圧のオートゼロを行う、画期的なノイズ・シェーピング技術を採用しています。これにより、全動作時間/温度範囲にわたって、高いCMRR(同相成分除去比)とPSRR(電源電圧除去比)とともに、一貫した高い精度を実現します。例えば、小振幅入力信号をより高いゲインで増幅するケースでは、オペアンプの入力電圧ノイズの測定値は100V/Vのゲイン時に15nv/√Hz(代表値)であったのが、1000V/Vのゲイン時に11nv/√Hzまで低減され、最も近い競合製品に比べて50パーセント優れています。さらに、低周波アプリケーションで、好ましくない1/f電圧誤差成分を除去します。

LMP2021/22は、EMI(電磁波障害)抑制フィルタを内蔵しており、ナショナルが最近発売したLMV83xLMV85xLMV86x耐EMIオペアンプ・ファミリに続く製品となります。LMP2021/22は、外部の干渉源からのRF(無線周波数)干渉を低減するため、79dBのEMI除去比(EMIRR)を提供します。さらに、新製品は24ビットのデータ・アクイジション・システムをサポートしており、ナショナルの新しい16ビットADC(アナログ/デジタル・コンバータ)製品ADC161S626の駆動に最適です。このADCは、-40℃から+85℃の温度範囲にわたって±0.003パーセントの信号精度を提供します。高分解能データ・アクイジション・システムの設計では通常、最適な感度を確保するため、センサの出力をADCのフルスケール入力にスケーリングします。

LMP2021/22ゼロ・ドリフト高精度アンプの主な特長
LMP2021(シングル)とLMP2022(デュアル)は、入力オフセット電圧(Vos)の代表値が0.4μVで、入力オフセット電圧ドリフト(TCVos)がわずか0.004μV/℃のゼロ・ドリフト、低ノイズの耐EMIオペアンプです。ともに2.2Vから5.5Vの電源電圧範囲で動作し、チャネルあたりの消費電流がわずか1.1mAで、5MHzのゲイン帯域幅(GBW)を提供します。LMP2021/22は、160dBの開ループ・ゲイン(AVOL)と139dBを超えるCMRR特性および130dBを超えるPSRR特性を提供します。両製品とも、-40℃から+125℃の拡張温度範囲にわたって動作します。LMP2021は5ピンのSOT23と8ピンのSOICパッケージ、LMP2022は8ピンのSOICと8ピンのMSOPパッケージでそれぞれ提供されます。

ナショナルのアンプ製品ラインナップ
アンプとコンパレータの分野で高性能製品を専門とするナショナル セミコンダクターは、高精度、高速、低電圧および低消費電力を要求する市場に向けて、包括的なオペアンプ製品ラインナップを提供しています。ナショナルはアンプの業界標準確立の長い歴史を持ち、先進的なバイポーラ・プロセスのVIP10、BiCMOSプロセスのVIP50を採用した製品を継続的に市場に投入しています。また、パッケージ技術の分野においても、画期的なSilicon Dustやmicro SMDパッケージ技術で業界をリードしています。ナショナルのアンプの詳細については、national.com/JPN/amplifiersをご覧ください。

<価格と供給>
LMP2021/22はすでに出荷が開始されており、1,000個一括購入時の価格は、LMP2021が1.35米ドル、LMP2022が1.90米ドルです。

両製品の詳細情報およびサンプルの注文についてはそれぞれ、
www.national.com/pf/LM/LMP2021.html
www.national.com/pf/LM/LMP2022.htmlをご覧ください。

ナショナルはその広範なアンプ製品ラインナップを、WEBENCH Amplifiers Designerオンライン設計支援ツールによりサポートしています。これらのオンライン設計支援ツールは、national.com/JPN/webenchでご利用ください。アンプを使った設計に関しては、ナショナルのオンライン・セミナー(www.national.com/onlineseminar/#amps)で詳しく紹介しています。

高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリで入手できます。

<商標>
WEBENCH、PowerWiseおよびNational Semiconductorはナショナル セミコンダクター コーポレーションの登録商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。

ナショナル セミコンダクターは、エネルギー効率の高いアナログおよびミクスト・シグナル製品を提供して います。ナショナルのPowerWise製品は、バッテリの使用時間を延長し、システムの消費電力および 熱の発生を低減します。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2008年5月25日に終了した2008会 計年度の売上高は18億9,000万ドルでした。

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約110名です。

ウェブサイト・アドレス:
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社: http://www.national.com/JPN/
米国本社:http://www.national.com/

この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先
〒135-0042 東京都江東区木場2-17-16ビサイド木場
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社
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北原 亜紀子 TEL: 03-5639-7484(直通) E-Mail: Akiko.Kitahara@nsc.com

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