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ニュースリリース

日本TI、バッテリー駆動機器および電源向けにより小型のパッケージで、より高精度のデジタル電流/電力計測ICを発表

2008年10月28日

SCJPR-08-091 2008年10月28日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、高いエネルギー効率を備えた、ゼロドリフト、双方向の電流/電力計測IC(集積回路)『INA219』を発表しました。この新製品は、I²Cインターフェイスを内蔵し、業界で最も高精度、かつ最も小型パッケージで提供するとともに、ハイサイド(高電圧側)に接続されたシャント抵抗の両端に発生する電圧降下、ならびに電源電圧を観察することで電流/電力を測定することができます。『INA219』は小型のSOT23パッケージで供給されることから、サーバー、ノートPC、電源、バッテリー・マネージメントなど、今後さらに省エネルギーが求められるバッテリー駆動のアプリケーション全般に向け、小型で高いコスト効率のデジタル電流計測ソリューションを提供します。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/ina219から参照できます。

『INA219』は-40℃~+85℃の温度範囲において1%(最大値)の精度、ならびに100μV(最大値)のオフセット特性を提供します。この精度と12ビットの分解能の組み合せによって、計測のための電流シャント抵抗に発生する電圧降下を最小にできることから、お客様の製品において電力の損失、発熱および基板実装面積を低減できます。『INA219』のバス電圧計測範囲は0V~+26V です。

『INA219』のその他の特長

  • 電流をA(アンペア)単位、電力をW(ワット)単位で直読可能とする、プログラマブルのキャリブレーション・レジスタを内蔵
  • 最高128サンプルまでのプログラマブルなアベレージング機能を内蔵し、雑音の多い環境向けにフィルタ機能を提供
  • バスのロックアップを防止するI²Cインターフェイスのタイムアウト機能、および最高3.4MHzの通信速度を提供する高速モードを提供
  • 『INA219』の内蔵機能はすべてプログラマブル
  • +3.0V~5.5V 単一電源動作

『INA219』は、TIの『MSP430』超低消費電力マイクロコントローラ・ファミリー、『TPS2490』などのホット・スワップ・コントローラ、それにTIの数多くのパワー・マネージメントICおよびレギュレータ製品との動作にも最適化されています。TIの包括的なパワー・マネージメント製品のポートフォリオの詳細に関してはhttp://power.tij.co.jpの『Power Management Selection Guide』から参照できます。

『INA219』の特性表

項目 INA219
ゲイン(V/V) プログラマブル
同相モード入力範囲 (Min) 0 V ~ +26 V
入力オフセット電圧 (Max) ±100μV
CMRR (Min) 100 dB
静止電流 (Typ) ±0.7 mA
電源電圧範囲 Vs 3.0 V ~ 5.5 V
特性規定温度範囲 -25 ℃ ~ +85 ℃
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃
ピン/パッケージ 8ピンSOIC、8ピンSOT23
定格 データシート参照
1,000個受注時の単価(参考価格) 1.85 ドル

供給と価格について
『INA219』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは8ピンSOT23または8ピンSOです。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.85ドルです。TIの包括的なアンプおよびデータ・コンバータ製品のポートフォリオの詳細、ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』のダウンロードに関してはhttp://www.tij.co.jp/ampから参照できます。TIのアナログ・デザイン・サポートの詳細に関してはhttp://www.ti.com/analog(英文)から参照できます。

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。