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日本TI、2.4GHz帯のローパワー・ワイヤレス・ネットワーク向けに高集積度、高いコスト効率のRFレンジ・エクステンダを発表

2008年10月27日

TIのすべての2.4GHz帯向け製品とともに動作可能で、
伝送距離を最高8倍まで延長する新型デバイス

SCJPR-08-090 2008年10月27日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、ZigBee® ネットワーク、ワイヤレス・センサ・ネットワーク、ならびに工業用およびコンシューマ機器、およびオーディオ機器などの2.4GHz(ギガヘルツ)帯のワイヤレス・アプリケーション向けに、高集積度で高いコスト効率を提供するRF(高周波)レンジ・エクステンダ、『CC2590』を発表しました。『CC2590』は、出力電力を+12dBm(ディービーエム、代表値)まで改善するパワー・アンプ、ならびに受信部の感度を+6dB(デシベル)改善する低雑音アンプを内蔵したことで、見通し経路における伝送距離を最高8倍まで延長できます。本件の詳細に関しては http://www.ti.com/cc2590-pr(英文)から参照できます。

『CC2590』はパワー・アンプと低雑音アンプのほかに、スイッチ、RF信号の整合回路、インダクタ、バラン(平衡-不平衡変換回路)などを内蔵していることから、高性能機器の設計を簡素化できるとともに、非常に少ない外付け部品点数で高出力のワイヤレス・ソリューションを開発できます。

『CC2590』はTIの既存、および将来の2.4GHz帯用RFトランシーバ、トランスミッタ、システム・オン・チップの全製品との間で切れ目のないインターフェイスを提供し、より優れたRF性能、製品開発の簡素化、ならびに市場投入時間の短縮を実現します。『CC2590』は、最高で+22dBmの出力電力を備え、見通し経路における伝送距離を最高15倍まで延長する、先に発表された『CC2591』を補完する新製品です。

TIのローパワーRF製品ポートフォリオは、優れた性能、高い柔軟性、ならびにカスタマイズなどの特長を備えていることから、お客様のワイヤレス機器の差別化に役立ちます。TIではハードウェアのほかソフトウェア、開発ツール群、アプリケーションに関する専門知識、ならびに技術サポートを提供しています。

『CC2590』 および『CC2591』の特性表

項目 CC2590 CC2591
動作周波数 2400 MHz ~ 2483.5 MHz 2400 MHz ~ 2483.5 MHz
電源電圧範囲 2.0 V ~ 3.6 V 2.0 V ~ 3.6 V
消費電流(パワー・ダウン時、Typ) 0.1 μA 0.1 μA
消費電流(受信時、Typ) 1.8 mA ~ 3.4 mA 1.7 mA ~ 3.4 mA
消費電流(送信時、Typ) 22.1 mA 112 mA
プログラマブル出力設定値(Min) 9.9 dBm +22 dBm
RFチップ・インターフェイス 4本のデジタル制御ピン 4本のデジタル制御ピン
定格 データシート参照 データシート参照
ピン/パッケージ 16ピン QFN 16ピン QFN
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃

価格と供給について
現在、『CC2590』は量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは4mm(ミリメートル)角の16ピンQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.25ドルです。『CC2590EMK』EVM(評価モジュール)キットは99.00ドル(参考価格)で供給されます。

ローパワーRFデベロッパー・ネットワークについて
TIのローパワーRFデベロッパー・ネットワークを活用することで、お客様はハードウェア・デザイン、モジュール、組み込みソフトウェア、ゲートウェイ、課金ツールその他に関する援助を受けるための適切なパートナを見つけることができます。このローパワーRFデベロッパー・ネットワークはTIが推奨するRF関連のコンサルタント各社、一連のハードウェア・モジュール製品ならびにデザイン・サービスを提供するデザイン・ハウス各社で構成されています。詳細に関してはhttp://www.ti.com/lprfnetwork(英文)から参照できます。

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