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ニュースリリース

TI、オープン・ハンドセット・アライアンスおよびオープンソース・コミュニティへのサポートを強化

2008年10月23日

Bluetooth® および無線LANテクノロジーを業界で初めてオープンソース化、
Android端末の開発をサポート

SCJPR-08-089 2008年10月23日
(米国時間2008年10月22日)抄訳

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長 兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は22日、オープン・ハンドセット・アライアンス(OHA)のAndroidプラットフォーム向けにBluetooth® および無線LANテクノロジー・ソフトウェアドライバを提供することを発表しました。最先端のAndroidベース端末の設計に必要なリソースをオープンアクセスで提供するため、モバイル端末メーカーやソフトウェア開発者は設計を簡素化することができます。TIはオープンソース・コミュニティを長きにわたりサポートしてきましたが、この度、業界に先駆けてAndroidプラットフォーム向けにBluetoothと無線LANソフトウェアデバイスのオープンソースを提供することとなりました。また、携帯電話業界で初めて無線LANドライバをオープンソースで提供します。

TIのワイヤレスビジネスユニット、ジェネラルマネージャのハビブ・イラン(Haviv Ilan)は次のように述べています。「TIは、オープンソース・コミュニティにおいて、携帯電話の開発の障害を取り除きその活性化を助長するよう継続的に貢献してきました。OHAのAndroidプラットフォームにBluetoothおよびWLANドライバソースコードで貢献することで、このイニシアチブの次なるステップとなります」

TIは今年初めに、『OMAP™ 3』アプリケーション・プロセッサによるOHAのAndroidプラットフォームに対するサポートを発表しましたが、今回はそれに加え『Bluelink™』Bluetooth技術および『WiLink™』無線LAN技術用による重要なコネクティビティ機能を提供します。Androidプラットフォームにそのコードを事前に組み込んでおくことで、設計者や端末メーカーはツールを包括的にもつことができ、新たなハンドセット開発のプロセスを簡素化するとともに市場への投入期間を短縮することができます。さらにTIは、AndroidプラットフォームのサポートについてはApacheおよびBSD型ライセンスを利用しています。これらのライセンスにより、数多くの企業がAndroidプラットフォームを採用できるようになるとともに、その特許技術を公にする必要もなくなります。これらのライセンスによって、コンシューマ機器の開発が簡素化され、オープンソース・ソフトウェアの導入がさらに促進されることになります。

オープンソース・コミュニティへのサポートのこれまでの経緯
TIはオープンプラットフォームとその標準規格に合致しています。2007年、TIは設立メンバーの1社としてOHAに参加し、『OMAP™ 』、Bluetooth、無線LAN技術によるAndroid開発をサポートしています。TIはまた、コアとなるBluetoothレイヤーおよびプロトコルをサポートするBlueZ community(http://www.bluez.org/ 英語)を含むオープンソース開発をさらに促進させるコンソーシアムのメンバーでもあります。

オープン・ハンドセット・アライアンス(OHA)について
テクノロジーとモバイル業界のリーダーの多国籍アライアンスであるOHAは、モバイル機器の革新を推進し、ユーザーに新たなモバイル体験をもたらすことを使命としています。OHAの最初の成果は、モバイル機器用の真にオープンで包括的なプラットフォームであるAndroidの開発です。Androidを通じて、設計者、ワイヤレスオペレーター、携帯電話メーカーは革新的な新製品をこれまで以上に迅速に、かつ低価格で導入できるようになります。その結果、この前例のないモバイルプラットフォームによって、ワイヤレスオペレーターやメーカーはユーザーにより優れた、よりパーソナルで、よりフレキシブルなモバイル体験をもたらすことができるようになるでしょう。OHAの設立メンバーの詳細については、www.openhandsetalliance.com(英語)をご覧ください。

※ BlueLink 、OMAPおよびWiLinkはTIの商標です。その他の商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。