2008年10月24日
ナショナル セミコンダクター 業界初のプログラム可能な出力制限クランプ内蔵 広帯域幅差動アンプを発売
高速A/Dコンバータ駆動時の過大電圧保護を提供する 車載安全アプリケーション向けPowerWise®アンプ |
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2008年10月23日 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(本社:東京都江東区木場2丁目17番16号、代表取締役ジェフ・ウォーターズ、資本金:42億750万円)は、ADC(アナログ/デジタル・コンバータ)やその他の後段の回路を過大電圧から保護するためのプログラム可能な出力制限クランプを内蔵した、業界初の900MHzの広帯域幅完全差動型アンプを発売したと発表しました。新製品は、内蔵クランプの採用により、既存のアンプに比べて、歪みの低減、帯域幅の拡大、クランプ精度の向上を実現します。同様の保護性能を既存のアンプで確保するには、外付けのディスクリート・クランプ回路を使う必要がありました。 新製品のLMH6553は、-40℃から+125℃までの温度範囲で動作し、衝突回避、車線逸脱/後方確認用警告システムなどの車載安全アプリケーションにおける、広いダイナミック・レンジの信号処理に最適です。エネルギー効率の高いナショナルのPowerWise®ブランド製品に指定されているLMH6553は、わずか29mAの電源電流で動作し、900MHzのユニティ・ゲイン帯域幅を提供します。それにより、業界をリードする1MHzあたり32μAの"性能対電力"比を実現しています。 さらに、LMH6553は、ナショナルの40種類以上の8-14ビット差動入力、最大サンプリング・レート 1GSPS(ギガサンプル/秒)までのADC製品と組み合わせることにより、多彩なシグナルパス・ソリューションの設計を可能にします。組み合わせに最適なADCとしては、ADC08D1000、ADC10080、ADC12C170、ADC14DS105などがあります。 出力制限クランプを内蔵したLMH6553アンプの主な特長 LMH6553は、-0.1mV/℃のクランプ精度温度係数を備えているため、クランプ・レベルは優れた安定性を示し、信号の振幅はクランプ・レベルの22mV以内まで3dBの歪み悪化が発生しません。LMH6553の電流帰還アーキテクチャと、1.2nV/√Hz(ナノボルト/ルートヘルツ)の低入力電圧ノイズ、13.6pA /√Hzの低入力電流ノイズにより、競合する差動アンプに比べて、より高いゲイン設定でより低い出力ノイズの提供が可能になります。LMH6553は、外付けゲイン設定抵抗と出力コモンモード制御により、AC結合やDC結合のADC駆動アプリケーションで、さまざまなゲインでの回路構成を可能にします。 ナショナルのアンプ製品ラインナップ <価格と供給> LMH6553の詳細情報およびサンプルや評価用ボードの注文については、 ナショナルはその広範なアンプ製品ラインナップを、WEBENCH® Amplifiers Designerオンライン設計支援ツールによりサポートしています。これらのオンライン設計支援ツールは、national.com/JPN/webenchでご利用ください。アンプを使った設計に関しては、ナショナルのオンライン・セミナー(www.national.com/onlineseminar/#amps)で詳しく紹介しています。 高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリで入手できます。 <商標>PowerWise、LLP、WEBENCHはナショナル セミコンダクター コーポレーションの登録商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。 ナショナル セミコンダクターは、エネルギー効率の高いアナログおよびミクスト・シグナル製品を提供して います。ナショナルのPowerWise製品は、バッテリの使用時間を延長し、システムの消費電力および 熱の発生を低減します。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2008年5月25日に終了した2008会 計年度の売上高は18億9,000万ドルでした。 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約110名です。 ウェブサイト・アドレス: この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先 その他からのお問い合わせ先 |