アルテラ社およびザイリンクス社のFPGA開発キットとの組み合わせにより、広範な放送用ビデオ・アプリケーションを実現する トリプル・レートのSDIドーター・カード

2008年9月11日

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社（本社：東京都江東区木場2丁目17番16号、代表取締役ジェフ・ウォーターズ、資本金：42億750万円）は、システム性能の最大化と新しい放送用ビデオ機器の設計簡素化を実現する、業界初のトリプル・レート（3G/HD/SD）シリアル・デジタル・インタフェース（SDI）/ビデオ・クロッキング・ドーター・カード開発キットを発売したと発表しました。新しい2 種のドーター・カードは、アルテラ社およびザイリンクス社の開発キットと互換性があり、論理合成可能なFPGA（フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ）ソース・コード、SDIシグナルパス全体のソリューションおよびビデオ・クロッキング・ソリューションなどを、1枚の基板に集積しています。これにより、システム性能の評価、FPGAソース・コードの実行や修正、アーキテクチャの完結、さらに新たな設計の開始が可能になります。

放送用/業務用ビデオ機器の設計者は、これにより、ビデオ・ルータ、プロダクション・スイッチャ、ビデオ・サーバおよび多様なビデオ編集機器やポスト・プロダクション機器向けの新しい超低ジッタSDIの設計に必要なすべてのソリューションを入手できます。2 種のドーター・カードはともに、業界規格の270Mbps、1.485Gbpsおよび2.97Gbpsのデータレートをサポートしており、デジタル・ビデオ放送非同期シリアル・インタフェース（DVB-ASI）、SD（SMPTE 259M-C）、HD（SMPTE 292M）のほか、1本の同軸ケーブル・リンク上で1080p50/60信号を非圧縮シリアル伝送するための新しい3G-SDI規格（SMPTE 424M）に対応した伝送を可能にします。

アルテラ社のコミュニケーション・ビジネス・ユニットのシニア・ディレクタ、Arun Iyengar氏は、「ナショナル セミコンダクターの新しいトリプル・レートSDI/ビデオ・クロッキング・ドーター・カードは、アルテラのCyclone®ⅢまたはStratix®Ⅲ FPGAファミリとの組み合わせにより、放送用システムの迅速な開発を実現します」と述べ、さらに「IBC 2008では、このドーター・カードとStratix Ⅲ EP3S340 FPGAをベースにしたビデオ・デモをアルテラのブースで、Cyclone Ⅲ FPGAを採用したビデオ・デモをナショナルのブースでそれぞれ行います。これらのデモでは、1080pの優れたビデオ品質を体験することができます」と語りました。

SDALTEVKおよびSDXILEVKドーター・カード/開発キット
発売したSDALTEVKドーター・カードは、高速メザニン・コネクタ（HSMC）を介してアルテラ社のCyclone Ⅲ開発ボードに直接接続し、SDXILEVKドーター・カードは、アヴネット社のEXP拡張モジュールを介してザイリンクス社のSpartan-3A開発ボードに直接接続します。いずれのドーター・カードも、アダプティブ・ケーブル・イコライザ（LMH0344）、リクロックされたループスルー機能付きのデシリアライザ（LMH0341）およびケーブル・ドライバ内蔵のシリアライザ（LMH0340）で構成される、総合的な3G-SDIシグナルパスをサポートしています。マルチレート・シンク・セパレータ（LMH1981）とクロック・ジェネレータ（LMH1982）がホストFPGAに超低ジッタの基準クロックを供給します。4 x 4 LVDS（小振幅差動信号）クロスポイント・スイッチ（DS25CP104）または、2 x 2 LVDSクロスポイント・スイッチ（DS90CP22）のいずれかのセレクタにより、次の4つのクロック・オプションが可能です。

• LMH0341デシリアライザによる再生クロック
• LMH1981シンク・セパレータおよびLMH1982クロック・ジェネレータによるアナログ・リファレンスにジェンロックしたクロック
• LMH1982のフリーラン・モードによるローカル・クロック
• SMA（Subminiature Version-A）コネクタからの外部クロック

選択可能な基準クロックにより、異なるクロック・ソースを用いて、システムのジッタ性能を迅速に比較し、設計に最適な選択を行うことが可能になります。例えば、アプリケーションによっては、同期化のためにジェンロック機能を必要とするケースのほか、SDIデシリアライザで再生されたクロックを利用するケースもあります。

ドーター・カードには、ナショナルの低ノイズLDO（低ドロップアウト）レギュレータLP3878から独立した給電が行われます。SDALTEVKは、ナショナルのPowerWise® LM20242可変周波数同期整流降圧型レギュレータを搭載しています。

各開発キットは、オーディオ組み込みやテスト・パターン生成のほか、SD、HDおよび3GbpsタイプA SDIフォーマットのためのフレーミング用FPGA IPを内蔵しています。ナショナルは、システム設計の際に、設計変更や規格変更への迅速な対応、機能の追加、開発時間の短縮を実現する、ハードウェアとFPGAファームウェアを提供しています。一方、プロトコル・ブロックをディスクリートSerDesに集積した競合ソリューションでは、固定化されたデジタル機能の組み合わせの制約により、設計の自由度が制限され、互換性の面でも問題が生じます。

＜価格と供給＞
SDALTEVKとSDXILEVKの2つのドーター・カード開発キットは、すでに出荷が開始されており、価格はともに399米ドルです。各キットの購入時には、総合的な設計ドキュメントと、論理合成可能なVerilogまたはVHDLで記述されたFPGAソース・コードを入手できます。

2つのドーター・カード開発キットの詳細情報や注文についてはそれぞれ、
www.national.com/sdaltevk、
www.national.com/sdxilevkをご覧ください。

ナショナルは、9月12日から16日までアムステルダムで開催されるInternational Broadcasting Convention（IBC）のホール11、ブースF79で、このドーター・カード開発キットのデモを行います。

ビデオ・システムをサポートするソリューション
ナショナルの高性能アナログおよびミクスト・シグナル技術は、ビデオ製品の差別化を可能にします。ナショナルは、オペアンプ、パワーマネジメント、データ・コンバージョン、インタフェース、クロッキング、シリアル・デジタル・ビデオ製品、オーディオ・サブシステム、ディスプレイIC、ネットワーキング製品など、ビデオ製品設計で重要な機能を果たす製品を提供しています。ナショナルのSDI放送用ビデオ製品の詳細については、www.national.com/JPN/sdiをご覧ください。

高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリで入手できます。

＜商標＞
PowerWiseおよびNational Semiconductorはナショナル セミコンダクター コーポレーションの登録商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。

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ナショナル セミコンダクターは、エネルギー効率の高いアナログおよびミクスト・シグナル製品を提供して います。ナショナルのPowerWise製品は、バッテリの使用時間を延長し、システムの消費電力および 熱の発生を低減します。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2008年5月25日に終了した2008会 計年度の売上高は18億9,000万ドルでした。

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社（資本金 42億750万円）は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路（IC）の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約110名です。

ウェブサイト・アドレス：
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社： http://www.national.com/JPN/
米国本社：http://www.national.com/

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北原　亜紀子 TEL: 03-5639-7484（直通） E-Mail: Akiko.Kitahara@nsc.com

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