TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、クロック・ジッタ・クリーナー機能を内蔵した4チャネル SerDesを発表

2008年09月04日

広帯域幅をサポートすることで携帯基地局向けCPRI、OBSAIへの適合を実現

SCJPR-08-075 2008年9月4日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、高速、双方向のポイント・ツー・ポイントのデータ伝送システムを実現する4チャネル内蔵SerDes『TLK3134』を発表しました。この新型SerDesデバイスは、XAUIと10 GFCトランシーバの両方に設定できる柔軟性を提供します。このマルチレート・トランシーバは1個のシリアル伝送チャネルあたり600Mbps~3.75Gbpsと広いデータ帯域幅をサポートしていることから、Gigabit Ethernetリンクまたはバックプレーン、ならびにフロント・プレーンの各種接続をはじめとするさまざまなアプリケーションにおいて、最適なソリューションを提供します。本件に関する詳細は http://www.tij.co.jp/tlk3134から参照できます。

CPRIおよびOBSAIに適合した『TLK3134』は以下のような特長を備えています。

  • リファレンス・クロックのジッタ・クリーナー回路を内蔵
    • クロックまわりの設計の簡素化
    • クロック・デバイスの低価格化
  • 送信デ・エンファシス機能、受信側にアダプティプ・イコライザ機能を内蔵
    • バックプレーンのワイド化
    • ロング・ケーブル伝送
  • 低消費電力:1チャネルあたり400mW以下

『TLK3134』のその他の特長

  • 8ビット/10ビット・データ・モードでは、各チャンネルの独立した動作(10ビット・インターフェイスと 8ビット+制御信号)
  • 10 GbE(XAUI)、1X/2X/10X ファイバ・チャネル、CPRI(x1/x2/x3)、OBSAI(x1/x2/x4)、1 GbE(1000 Base-X)の各データレートをサポート
  • 10 GbE XGXS(XAUI)に準拠したコアおよび1000 Base-X PCSをサポート

『TLK3134』トランシーバはEPONオプティカル・ライン端末向けの『TLK2541』デバイス、および『TLK1221』Gigabit Ethernet トランシーバをはじめとするTIのSerDesデバイス製品ファミリーに加わります。これらの製品は、M-LVDS、LVDS、CAN、I2C、ESD、RS-485、RS-232およびPCI-Expressの各標準規格向けのさまざまな製品ファミリーをはじめとする、TIの包括的なインターフェイス製品のポートフォリオを拡張します。詳細に関しては http://www.tij.co.jp/interface から参照できます。このほか、TIではワイヤレス・インフラストラクチャで使用されているすべてのエアー・インターフェイス標準規格向けに、全機能内蔵のアナログ・フロントエンド、組み込み用プロセッサ、ソフトウェアおよびEVM(評価モジュール)も供給しています。詳細に関しては http://www.ti.com/wi (英文)から参照できます。

『TLK3134』の特性表

項目 TLK3134
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃
ピン/パッケージ 289ピンBGA
シリアル・チャネル伝送速度 0.6 Gbps~3.75 Gbps
シリアル・チャネル数 4
シリアル・インターフェイス XAUI
パラレル・インターフェイス ® GMII/XGMII
シリアル・チャネルあたりの消費電力 400 mW

価格と供給について
現在、『TLK3134』は量産出荷中です。パッケージは289ピンBGAです。1,000個受注時の単価(参考価格)は35.00ドルです。日本TIのホームページから注文できるサンプルも供給中です。

すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。