サンプルおよび注文カート | 2008年09月03日
USB OTGをサポートし、消費電力を低減、実装スペースを半減する
3MHz動作、スイッチング・モードLi-Ionバッテリー・チャージIC
SCJPR-08-074 2008年9月3日
日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、ポータブル電子機器向けに、ACアダプターまたはUSBポートを電源とした充電機能を提供する、3MHz 動作スイッチング・モードのバッテリー充電管理用IC（集積回路）、『bq24150』を発表しました。『bq24150』は2mm（ミリメートル）角と小型パッケージを採用し、スイッチモードDC/DCコンバータを採用することで充電時間の大幅な短縮、消費電力の低減のほか、代表的なリニア構成の充電回路に比較して、基板実装スペースを半分に削減できます。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/bq24150から参照できます。
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TIのバッテリー・チャージ・マネージメント製品の責任者であるマスード・ビヘスティ（Masoud Beheshti）は次のように述べています。「主としてmini-USB 5V（ボルト）コネクタ・インターフェイスの標準化、効率の低いAC/DCアダプターの使用の減少、中国における新しい充電仕様の制定などによって、USBポートを電源とした充電機能は継続的に増加しています。全世界のポータブル機器には、数十億個ものUSBパワー・ポートが搭載されていることから、TIの高効率の新型スイッチング・モード・バッテリー・チャージ・マネージメントICを組み込むことで、USBポートを電源とした迅速なバッテリー再充電のみならず、充電時の熱の発生を大幅に低減でき、ポータブル機器市場全体で、年間、数百万W （ワット）もの電力の節約に役立ちます」
数個の1.25A（アンペア）の制御FETを内蔵した『bq24150』は、I²C経由でプログラム可能な業界で最も小型のスイッチモード降圧型充電ソリューションであり、スマートフォン、ポータブル・メディア・プレーヤーその他のコンシューマ・エレクトロニクス製品をはじめとするUSBパワー・アプリケーション向けに優れたバッテリー充電性能および設計上の柔軟性を提供します。『bq24150』に必要な外付け部品は超小型の1μH（マイクロヘンリー）のインダクタ、および数個の小型セラミック・コンデンサのみであり、ソリューション全体のサイズを7.6mm×10.4mmと小型にまとめることができます。また『bq24150』は、mini-USBポートに接続された各種のアクセサリに電源電圧を供給するリバース・ブーストUSB On-the-Go（OTG）モードも備えており、接続機器へ5Vを供給するための昇圧コンバータ等の別部品が不要です。
『bq24150』はUSBチャージ標準規格に完全に準拠しています。この製品は、最高900mA（ミリアンペア）のバッテリー充電電流をサポートすると同時に、最高92%のピーク効率を実現できることから、USB標準規格で規定された500mAの入力電流制限値を超えずに充電時間を短縮できます。さらに、『bq24150』はリニア充電回路と比較して大幅に消費電力を低減できることから、高性能かつ超小型の設計要求を持つアプリケーションに最適です。
『bq24150』はUSBに適合したブートアップ・シーケンスを提供することから、自律的な立ち上げが可能であり、深放電されたバッテリーへの充電に役立ちます。さらに、『bq24150』は入力電流検出機能、ならびに複数の充電パラメータをI²C通信インターフェイス経由で設定する機能も提供します。
『bq24150』の主な特長
供給と価格について
現在、『bq24150』チャージICは量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは2mm角の20ボール チップ・スケール・パッケージです。1,000個受注時の単価（参考価格）は2.00ドルです。『bq24150』の評価モジュール、デザイン・アプリケーション・ノート、およびTIの使いやすいオンライン・パワー・マネージメント・セレクション・ツールに関しては http://power.tij.co.jpから参照できます。
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