最高60個の白色LEDをサポートする事が可能な
業界最小クラスのLEDドライバ製品

SCJPR-08-071 2008年8月19日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、より高効率・小型・薄型のディスプレイ向け電源テクノロジーを求めるメーカー各社の需要に対応するため、高効率ブースト型DC/DCコンバータと40V（ボルト）/1.5A（アンペア）の制御FET（電界効果トランジスタ）を内蔵した6チャネル白色LED（発光ダイオード）ドライバ、『TPS61181』ファミリーを発表しました。『TPS61181』は最高60個の白色LEDを同時に制御可能な、業界で最も小型のLEDドライバであり、ノートPC、ポータブルGPS（全地球測位システム）、工業用および医療用などのアプリケーションに使用される中型の液晶ディスプレイ向けに、高い電力効率ならびに正確な電流安定化機能を提供します。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tps61181から参照できます。

これまでノートPC その他のLCD（液晶）ディスプレイには、そのバックライトとしてCCFL（冷陰極蛍光管）テクノロジーが多用されていました。最近までに、数多くのポータブル電子機器のメーカー各社が、機器のディスプレイのバックライトをCCFLから白色LEDに移行することによって、より高い省電力化および薄型化を実現してきました。携帯電話およびポータブル・メディア・プレーヤーをはじめとする、ほとんどの小型LCDアプリケーションでは、その移行が完了しています。『TPS61181』は中型ディスプレイ搭載のポータブル・アプリケーションの設計者に、白色LEDバックライトへの、より平坦かつ簡素なソリューションを提供します。

『TPS61181』は0.8mm（ミリメートル）×3mm×3mmのQFNパッケージで供給されます。シャットダウンおよび過電流状態時に、外付けFETのドライバによって白色LEDをバッテリから遮断する機能をはじめ、数種類の保護機能も提供します。

調光制御機能の強化によって、より幅広い輝度変更機能を提供
『TPS61181』はエンハンスドPWM（パルス幅変調）による調光制御機能によって、100:1という広い輝度可変範囲を提供します。『TPS61181』は特許を取得した2種類のテクノロジーを搭載し、広範囲の輝度調整デューティ・サイクルおよびスイッチング周波数範囲にわたって可聴領域の雑音や出力のAC（交流）リップルを最小限に抑えるよう設計されています。

『TPS61181』ファミリーの主な特長

• 入力電圧範囲: 5V ～ 24V
• 『TPS61180』『TPS61181』のスイッチング周波数: 1 MHz（メガヘルツ、標準値）
• 『TPS61182』のスイッチング周波数: 1.3 MHz（標準値）
• LEDドライブ電流（オープン・ドレインへの流れ込み電流）: 25 mA（ミリアンペア）× 6チャネル
• 電流精度: 3%以内
• 各チャネル間の電流マッチング: 2.5%以内
• 過電圧保護
• 白色LEDの開放保護および短絡保護
• 短絡状態およびシャットダウン状態に入出力間を遮断するための外部FETドライバを内蔵

『TPS61181』 ファミリーの特性表

供給と価格について
『TPS61181』ファミリーは現在、量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。1,000個受注時の単価（参考価格）は1.75ドルです。アプリケーション・ノート、およびノートPCのディスプレイ向けLED製品に関しては、TIのホームページから参照できます。『TPS61181EVM-259』EVM（評価モジュール）は49ドル（参考価格）で供給されます。

TIのLEDドライバおよびディスプレイ向けソリューションについて
TIではAC/DC、力率補正、DC/DCおよびリニア電力変換などのパワー・マネージメント製品、RFトランシーバ、DSP（デジタル・シグナル・プロセッサ）、超低消費電力MCUをはじめ、現代のLEDディスプレイのデザイン要件を満足する包括的な製品ポートフォリオを提供しています。TIの製品は超小型のポータブル・ディスプレイから業界最大の照明およびディスプレイ・パネルまで、あらゆるアプリケーションをサポートします。またTIはお客様の製品の市場投入時間を短縮するサポートおよびアプリケーションに関する専門知識も提供します。TIのLEDドライバおよびディスプレイ向けソリューションの詳細に関してはhttp://www.ti.com/led（英文）から参照できます。

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