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日本TI、EPON向け1.25Gbps、2.5Gbpsの伝送速度に対応する新型SerDesを発表

2008年06月23日

高速の再ロック特性を提供しシステムのアップグレードを容易に実現する新型トランシーバ

SCJPR-08-054 2008年6月23日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、光データ伝送システムにおいてFast Re-Lock Time、そして1Gbps~2.6Gbpsと広いデータ帯域幅を提供する低消費電力なSerDes、『TLK2541』を発表しました。この新型SerDesは送信および受信チャネルを独立させることにより、1.25Gbps、2.5Gbpsの伝送速度を、送信側と受信側それぞれ自由に設定することを可能にしました。この柔軟な機能は、EPON(Ethernetパッシブ・オプティカル・ネットワーク)のOLT(オプティカル・ライン用端末)構築において、既存のシステムからのアップグレードを容易にします。本件に関する詳細は http://www.tij.co.jp/tlk2541から参照できます。

Jerry Wojtowicz 、(TeknovusのHardware Engineer Director)は次のように述べています。「TIの『TLK2541』は、TeknovusのTurbo-EPON™ Optical Line Terminal MACである『TLK3723』と組み合わせて使うことにより、インターネット、ボイスおよびHDTV(高品位テレビ)の三種類のサービスをサポートします。これにより、FTTx装置の設計および開発を低コストで効率よく行うことを可能にします」

次世代のEPONに向けた『TLK2541』は、以下のような特長を備えています。

『TLK2541』の特長

  • 独立した送受信チャネルによるマルチデータ転送
  • 1.25Gbps、2.5Gbps EPON OLT製品向けに、Fast Re-Lock機能を提供
  • 8ビット/10ビットのエンコード/デコード機能をオンチップで提供
  • -40℃~+85℃の工業用温度範囲で動作
  • 受信チャネルに50Ωの終端抵抗を内蔵
  • プログラマブルなPre-Emphasisを内蔵
  • 2.5V電源動作で625mW(ミリワット)以下の低消費電力を提供
  • 80ピンTQFPパッケージ

『TLK2541』は、1.25GbpsのEPONユニット向けの『TLK1211』および『TLK1221』トランシーバはじめとするTIのSerDes製品ファミリーを包括的に拡張します。TIのその他のシリアル・ギガビット・トランシーバは、Ethernetおよび汎用通信アプリケーションをサポートします。これらの製品は、M-LVDS、LVDS、CAN、RS-485、RS-232およびPCI-Expressの各標準規格向けのさまざまな製品ファミリーをはじめと、TIのインターフェイス製品のポートフォリオを包括的に拡張します。詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/interfaceから参照できます。

『TLK2541』の特性表

項目 TLK1211 TLK1221 TLK2541
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃
ピン/パッケージ 64ピンHVQFP 40ピン QFP 80ピン HTQFP
シリアル・チャネルの伝送速度 0.6 Gbps~1.3 Gbps 0.6 Gbps~1.3 Gbps 1.0 Gbps~2.6 Gbps
シリアル・チャネル数 1 1 1
シリアル・インターフェイス LVPECL LVPECL VML
パラレル/シリアル比 10 10 20, 10
パラレル・インターフェイス LVTTL LVTTL LVTTL
シリアル・チャネルあたり消費電力 250 mW 200 mW 625 mW
その他の特長     EPON向けの
Fast Re-Lock機能

価格と供給について
現在、『TLK2541』は量産出荷中です。パッケージは80ピンTQFPです。100個受注時の単価(参考価格)は12.50ドルです。また、オンライン注文できるサンプルも供給中です。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。