2008年06月19日
電源管理機能の設計を簡素化する電流モード・コントローラ、
ならびに低雑音、1.5A出力のLDO製品
SCJPR-08-051 2008年6月19日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、工業用機器およびバッテリー動作の各アプリケーション向けに、4.5V(ボルト)~52Vと広い入力電圧範囲で動作し、定電流出力を提供するブースト型コントローラ、『TPS40210』を発表しました。またTIでは、この製品と同時に、工業用システムの電源デザインの簡素化に役立つ、各種の保護回路内蔵のLDO(ロー・ドロップアウト、入出力電位差が小さい)レギュレータである『TPS7A4501』および『TL1963A』も発表しました。
今回発表された電流モード制御の非同期DC/DCコントローラ『TPS40210』は、ブースト型、フライバック型およびSEPICをはじめとする、ソース接地のNチャネルFET(電界効果トランジスタ)を使用するトポロジをサポートしています。『TPS40210』はプログラマブルのソフト・スタートや制御ループ内の電流帰還スレッシュホールド機構をはじめとする数種類の過電流保護機能を内蔵しています。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tps40210から参照できます。
超高速の過渡応答、低雑音の20V LDO製品
TIでは同時に、非常に低い出力雑音で、最高1.5A(アンペア)の出力電流を提供する『TPS7A4501』および『TL1963A』LDO製品を発表しました。これらの新製品は、低電圧ロジック、ならびにRF回路の電源など、低電圧動作と良好な過渡応答特性を必要とする各種アプリケーション向けに開発されました。
『TPS7A4501』LDOは、300mV(ミリボルト、代表値)と低いドロップアウト電圧、10Hz(ヘルツ)~100kHz(キロヘルツ)の帯域で35μVRMS(マイクロボルト 実効値)の低い出力雑音、それに1mA(ミリアンペア)の静止電流を提供します。『TPS7A4501』LDOは出力電圧を1.21V~20Vの範囲で調整可能です。『TPS7A4501』の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tps7A4501から参照できます。『TL1963A』は出力電流1.5A(アンペア)時に340mVと低いドロップアウト電圧を提供します。『TL1963A』の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tl1963Aから参照できます。
『TPS40210』 ファミリーの特性表
項目 | TPS40210 | TPS40211 |
トポロジ | ブースト型 | ブースト型 |
入力電圧範囲 | 4.5 V ~52 V | 4.5 V ~52 V |
安定化出力数 | 1 | 1 |
スイッチング周波数(Max) | 1,000 kHz | 1,000 kHz |
ピン/パッケージ |
10ピンMSOP PowerPAD、 10ピンSON |
10ピンMSOP PowerPAD、 10ピンSON |
動作温度範囲 | -40 ℃ ~ +125 ℃ | -40 ℃ ~ +125 ℃ |
供給と価格について
『TPS40210』は現在、量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは10ピンMSOP PowerPAD™ および10ピンSONです。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.10ドルです。使いやすい『TPS40210EVM』デザイン評価モジュールは49ドルで供給されます。『TPS7A4501』および『TL1963A』LDO製品の1,000個受注時の単価(参考価格)は、それぞれ2.50ドルです。
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。