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ナショナル セミコンダクター 業界初のクワッド・マルチポイントLVDSトランシーバを発売

2008年05月10日

ナショナル セミコンダクター 業界初のクワッド・マルチポイントLVDSトランシーバを発売

スムーズなエッジレートにより、AdvancedTCAおよびMicroTCA準拠バックプレーンの ノイズ・マージンを最大化するトランシーバ

2008年5月9日

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(本社:東京都江東区木場2丁目17番16号、代表取締役ジェフ・ウォーターズ、資本金:42億750万円)は、ATCA(Advanced Telecom and Computing Architecture)およびMicroTCA準拠のラインカードにおけるバックプレーン・クロック分配向けに、業界初のクワッド・マルチポイント小振幅差動信号(M-LVDS)トランシーバを発売したと発表しました。新製品の4チャネルトランシーバ DS91M040は、EIA/TIA-899 M-LVDS規格に対応しており、統合と設計の容易さの最適バランスを提供し、ワイヤレス基地局、通信用ルータおよびLXI試験機器などの最終製品において、基板スペースの低減と設計時間の短縮を実現します。

DS91M040は、最大4つまでのネットワークを同時にサポートするマルチポイント・ネットワーク・アプリケーションでクロック/データ信号のドライブと受信を行い、最大クロック周波数125MHz、最大データ転送レート250Mbpsで、最大32もの負荷をサポートすることができます。DS91M040は、コモン・バス上で複数のドライバやレシーバを接続するマルチポイントおよびマルチドロップ・クロック/データ分配アプリケーションに適しています。

DS91M040は、立ち上がり/立ち下がり時間の代表値が2ns(ナノ秒)というスムーズなエッジレートにより、終端されていないバックプレーン・スタブに起因する信号反射を最小に抑えます。フィードバック制御出力により、バックプレーンがフルの負荷状態にあるか、単一のカードが装着された状態にあるかにかかわらず、一定の振幅を提供します。この両機能により、DS91M040は、さまざまな条件範囲にわたって最高のノイズ・マージンを実現します。

DS91M040はまた、アプリケーションに応じてレシーバ・フェイルセーフ「タイプ2」もしくは非フェイルセーフ「タイプ1」のどちらかを設定できる、M-LVDSレシーバのピン制御機能も内蔵しています。このユニークな機能により、メーカーは2種の別々のトランシーバを確保しておく必要がなくなり、在庫を削減できます。さらにDS91M040は、RS-485トランシーバを使用する機器メーカーに対してアップグレード・パスを提供します。

DS91M040クワッドM-LVDSトランシーバの技術的特長
DS91M040は、ドライバ入力時にLVTTL(ロー・ボルテージ・トランジスタ・トランジスタ・ロジック)信号およびLVCMOS(ロー・ボルテージCMOS)信号を受け入れる4つの半二重トランシーバ・チャネルを提供し、それらの信号を差動M-LVDS信号レベルに変換します。レシーバは、LVDS、Bus-LVDS、M-LVDS、LVPECL(ロー・ボルテージ・ポジティブ・エミッタ・カプルド・ロジック)およびCML(カレント・モード・ロジック)などの小振幅差動信号を受け入れ、3VのLVCMOS信号に変換します。DS91M040は、M-LVDSタイプ1とタイプ2の両方のレシーバ入力をサポートしており、M-LVDS入出力(I/O)端子での15kV耐量のESD(静電気放電)保護により、隣接する回路をシールドします。各チャネルはドライバまたはレシーバとして使えるほか、消費電力低減のためシャットダウンすることもできるため、チャネルごとに別々のイネーブル制御が可能で、最大限の設計自由度を確保できます。DS91M040は、小型の5mm × 5mmの32ピンLLP®パッケージで提供されます。

ナショナルのLVDS製品ラインナップ
ナショナル セミコンダクター のLVDS(小振幅差動信号)技術は、銅線ケーブル上での高速データ伝送を、低消費電力、低ノイズで実現します。LVDSは、ミリワット・レベルの消費電力でギガビット・クラスのデータ伝送を可能にし、将来の課題も含め、広い帯域幅を必要とするアプリケーションの高性能データ伝送における技術的課題を解決します。Databeans社の2007年アナログIC市場シェア調査レポートによると、ナショナルは高速LVDS製品の世界最大のサプライヤです。ナショナルのLVDS製品は、インタフェース・ライン・ドライバ/レシーバ、LVDS-LVDSシグナル・コンディショナ、LVDS-LVDSスイッチング/マルチプレクシング/リピーティング機能、LVDSシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)、FPDリンク・ディスプレイ・ソリューション、高速デジタル・インタフェース内蔵のADC製品などで構成されています。ナショナルのLVDS製品の詳細については、national.com/JPN/lvdsをご覧ください。

<価格と供給>
DS91M040はすでに出荷が開始されており、1,000個一括購入時の価格は3.79米ドルです。

DS91M040の詳細情報およびサンプルや評価用ボードの注文については、
http://www.national.com/pf/DS/DS91M040.htmlをご覧ください。

高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリで入手できます。

<商標>
LLPおよびNational Semiconductorはナショナル セミコンダクター コーポレーションの登録商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。

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ナショナル セミコンダクター は、世界をリードするアナログ企業として高性能アナログICやサブシステムを提供しています。ナショナルの製品ラインナップは、電源IC、ディスプレイ・ドライバ、オーディオ・アンプ/オペアンプ、インタフェースICおよびデータ・コンバージョン・ソリューションなどの最先端のアナログICで構成されています。携帯電話などのワイヤレス・ハンドセット、ディスプレイのほか、通信インフラ、医療、自動車、産業、計測/測定機器などの市場をターゲットとしています。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2007年5月27日に終了した2007会計年度の売上高は19億3,000万ドルでした。

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約110名です。

ウェブサイト・アドレス:
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社: http://www.national.com/JPN/
米国本社:http://www.national.com/

この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先
〒135-0042 東京都江東区木場2-17-16ビサイド木場
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社
マーケティング・コミュニケーション・グループ
北原 亜紀子 TEL: 03-5639-7484(直通) E-Mail: Akiko.Kitahara@nsc.com

その他からのお問い合わせ先
TEL: 03-5639-7300(大代表)
E-Mail: jpn.feedback@nsc.com