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TIのDaVinciプロセッサ2種、NECが新製品「Lui」に採用

2008年04月15日

高画質のビデオ性能と省電力機能を実現するDaVinciプロセッサが
「Lui」の小型軽量専用端末「PCリモーター」の実現に貢献

SCJPR-08-029 2008年4月15日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、TIのデジタルAVコミュニケーション機器向け開発プラットフォーム『DaVinci™』に基づくデジタル・メディア・プロセッサ2種が、NECのホームサーバ・クライアントソリューション「Lui(ルイ)」に採用されたことを発表しました。新製品のPC リモーター「Lui RN」にDaVinciプロセッサ『TMS320DM6446』(以下、『DM6446』)が、同じくPCリモーター「Lui RP」に『TMS320DM6441』(以下、『DM6441』)が、それぞれ採用されています。

NECパーソナルプロダクツ株式会社 ユビキタス事業開発本部長の栗山浩一氏は、次のように述べています。 「NECおよびNECパーソナルプロダクツが、本日販売活動を開始したホームサーバ・クライアントソリューション『Lui』の小型軽量専用端末『PCリモーター』に、日本テキサス・インスツルメンツ株式会社のDaVinci™ プロセッサを採用いたしました。 高性能なDSPコアと各種インターフェイスを内蔵したポータブル端末向けのDaVinciプロセッサは、宅内に設置したPCを遠隔利用できる『PCオンデマンド』を実現する『リモートスクリーンテクノロジー』のデコード処理や、PCリモーターの小型軽量化、省電力化に貢献しております。 NECおよびNECパーソナルプロダクツは、『Lui』の商品化により、これからのユビキタス社会に向け、PCによる新たなデジタルライフの提供、拡充に取り組んで参ります」

NECの「Lui」は、音楽や映像などのコンテンツを一元管理し家庭内で共有する「コンテンツオンデマンド」、自宅にあるホームサーバPCの機能を宅内の別の部屋や外出先から遠隔利用する「PCオンデマンド」を実現する、新世代のホームサーバ・クライアントソリューションです。「Lui」のユーザーは、家庭内の映像・音楽・写真などのデジタルコンテンツをホームサーバPCで一元管理し、リビングや個室にあるPCなどで視聴することや、小型軽量な専用端末からホームネットワークやインターネット経由でホームサーバPCを遠隔利用することができます。「Lui」はホームネットワークの中核となるホームサーバPC「Lui SX」2種、およびPCオンデマンドを実現する小型軽量専用端末「PCリモーター」2種から構成されています。「Lui」に関する情報はNECパーソナル商品総合情報サイト121ware (http://121ware.com/) をご参照ください。

TIのDaVinciプロセッサ2種は、Windows® Embedded CEをサポートしているため、アプリケーションの開発を容易にしています。

PCリモーター「Lui RN」(ノートPC型端末)に採用された『DM6446』は、ビデオの記録、再生アプリケーション向けに最適化されており、各種デジタル・フォーマットに対応した専用ビデオ・プロセッシング・エンジンを経由し、マルチ・フォーマットでのビデオ・エンコードに対応します。 業界トップクラスの性能を誇る『TMS320C64x+™ 』DSPコアとARM926プロセッサを中心に、ビデオ・アクセラレータ、ネットワーク・ペリフェラル、および外部メモリや各種記録メディアへのインターフェイスも内蔵しています。

PCリモーター「Lui RP」(手帳サイズの小型端末)に採用された『DM6441』は、ポータブル端末向けに省電力化を追求した製品です。2種類のパワー・モード、クロック・ゲート機能、およびコア・モジュールごとの電源供給分離の3つを組み合わせることで、消費電力を現行比で約35パーセント削減します。『TMS320C64x+™ 』DSPコアとARM926® プロセッサおよびビデオ/画像処理用のコプロセッサで構成され、『DM6446』同様にマルチ・フォーマットでのビデオ・エンコード/デコードに対応します。

TIの『DaVinci™ 』テクノロジーは、高集積のプロセッサ、ソフトウェア、開発ツール等から成るDSPベースのプラットフォームです。ブロードバンド通信機能を介してデジタルAVコンテンツを共有する電子機器全般において、高解像度の画像・映像のリアルタイム処理を実行できるよう最適化されています。

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。