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ニュースリリース

日本TI、オーディオ向けプロセッサの新製品を発表

2008年04月10日

6チャネルPWM出力搭載で高音質を実現

SCJPR-08-027 2008年4月10日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、高品質のデジタル家電やオーディオ製品向けに、高性能デジタル・オーディオ・プロセッサ・ファミリの新製品『TAS3308』を発表しました。

『TAS3308』プロセッサは、高性能デジタル・オーディオ・プロセッサ・コア、アナログ・マルチプレクサ、ステレオA/Dコンバータに加えて、6つのパルス幅変調(PWM)出力チャネルをワンチップに集積しています。TIのPWMパワーステージ製品と組み合わせることで、高音質のフル・デジタルオーディオシステムを安価に実現できます。さらにTI独自の『PurePath Studio』ソフトウェア開発環境を使用することで、機器メーカは開発にかかるコストをハードウェアとソフトウェアの両面で最小限に抑えつつ、優れたサウンドの最終製品をすばやく市場に投入できます。

高性能のシステムレベル統合
新製品の『TAS3308』プロセッサには、先進のオーディオ・アルゴリズムの実行に必要な高精度演算を実現する48ビットDSPコアと、100 dBのダイナミック・レンジ(DNR)を持つステレオのシングルエンドADC、10入力のアナログ・マルチプレクサ、105 dBのDNRを持つ6つの差動PWM出力が全て内蔵されています。
HDTVなどのデジタル家電製品のユーザーは、画質に見合った高音質を期待しています。『TAS3308』のもたらす高い処理能力によって、設計者はこれらの製品に付加価値を提供できます。詳細については、www.tij.co.jp/tasaudio をご参照ください。

開発期間の短縮を支援
『TAS3308』を用いた製品開発を支援するため、TIでは従来のデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)用ソフトウェア開発ツールキットに加え、ドラッグ・アンド・ドロップ型の直感的な操作性を備えた『PurePath Studio』グラフィカル開発環境を提供し、開発者をサポートしています。開発者は、『PurePath Studio』で用意されている標準的なオーディオコンポーネントを組み合わせていくことで、高音質を実現する最終製品を短期間に開発し市場に投入できます。

PWMパワーステージ製品との組み合わせにより包括的なソリューションを実現
『TAS3308』オーディオ・プロセッサを補完するのが、TIのPWMパワーステージ製品ファミリである『TAS5xxx』です。『TAS3308』のPWMコントロール回路と『TAS5xxx』パワーステージは、市場での実績あるTIの『PurePath』PWMテクノロジーを使用して、ボード上でシームレスに連携するよう設計されており、最小限の開発作業で高音質を実現します。

供給、パッケージ、価格について
『TAS3308』 システム・オン・チップは現在量産出荷中です。パッケージは100ピンQFPで供給され、10,000個受注時の単価(参考価格)は5.60ドルです。

TIのホームオーディオ向けラインナップ
『TAS3308』オーディオ・プロセッサは、TIのホーム・エンタテインメント・オーディオ向け製品のラインナップの一つとなります。TIは、業界をリードするデジタル・シグナル・プロセッサと高性能アナログ半導体を組みあわせることで、信頼性が高く拡張性に富み、かつ電力効率にも優れたソリューションを、シンプルな設計から高度に洗練された設計まで、幅広いオーディオ・アプリケーションに向けて提供します。TIのオーディオ向け製品についての詳細は、同社のホームページ (http://ti.com/audio)をご参照ください。

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。