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TI、業界初GPS、Bluetooth®、FMの送受信機能を集積したシングルチップ・ソリューションを発表

2008年04月03日

高速、正確なナビゲーションと低コストのコネクティビティを可能にする高性能ソリューション

SCJPR-08-024 2008年4月3日

携帯電話端末でのGPS、Bluetoothワイヤレス技術、およびFMラジオに対する需要の高まりに応え、テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長 兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は本日、Assisted GPS(A-GPS)、Bluetooth 2.1およびFMの送受信機能を組み合わせ、超低消費電力性能を実現した、業界初のシングルチップ・ソリューション『NaviLink™ 6.0 』を発表しました。この優れたコスト効率を持つ高集積のソリューションは、TIの65nm(ナノメートル)「DRP™」シングルチップ・テクノロジーに基づき構築されています。『NaviLink™ 6.0 』の採用により、携帯電話端末メーカーはGPS機能を備えた、小型かつ高性能で、しかも手ごろな価格の端末を、普及価格帯の市場に投入できます。また3Dマッピング、位置情報のサービス、安全サービスなど、人気の高いGPSベースのアプリケーションへの活用を推進できます。さらに、ナビゲーション、Bluetoothヘッドセットを使用した通話、FMトランスミッター機能を使ったMP3ファイルのカー・ラジオへの送信などの機能を同時に利用できることにより、モバイルユーザーの利用体験がさらに高められます。 本件の詳細については、www.ti.com/ctianews(英語)をご参照ください。

コネクティビィティ技術の拡大に向けて
市場動向に関する各種のレポートや予測によると、携帯電話端末でのGPS、Bluetooth、およびFMの利用については、大きな、また今後の成長が期待できる需要が存在するとされています。IMS ResearchのGPSアナリスト、パトリック・コノリー(Patrick Connolly)氏は以下のように述べています。「GPS機能への要望とBluetooth機能への要望の間には強い相関関係があり、2011年までにGPS の搭載率は30%、Bluetoothの搭載率は70%に達すると予想しています。したがって今後4年間の携帯電話端末市場においては、両方の技術を統合し、コスト、サイズ、および電力消費を削減しながら性能を維持するコンボ・デバイスがGPSの普及に大きな役割を果たすと考えています」

コンボ(二つの異なる無線技術機能の搭載)、および3つ以上の無線を組み合わせたプロセッサの提供に高い実績をもつTIがノウハウを駆使して構築した『NaviLink 6.0』は、同社の高集積シングルチップGPSデバイスの第3世代に位置づけられるものです。この新しいソリューションは、TIの『BlueLink™ 7.0 』Bluetoothデバイスおよび『WiLink™ 6.0』モバイルWiFiデバイスに組み込まれているBluetoothおよびFMコアを活用しています。『NaviLink 6.0』は基板面積を最大40%まで縮小し、端末サイズの最小化を実現すると共に、従来のTIソリューションと比較して、電力消費量を最大で50%も削減します。

TIのワイヤレス・ターミナルズ製品事業部担当でバイス・プレジデントのレミ・エル-ウアゼイン(Remi El-Ouazzane)は以下のように述べています。「『NaviLink 6.0』は、人気の高いGPS機能やモバイル接続をより広範な市場にもたらします。したがってTIの顧客各社は、さらに高度な利用体験をモバイルユーザーに提供できるようになります。複数の無線機能をひとつのチップ上に効果的、効率的に集積させるという、TIの比類なき専門能力に基づき、『NaviLink 6.0』ソリューションは手ごろな価格で顧客企業の要求を満たし、エンドユーザーの利用体験をさらに高めます」

システム共存と高速TTFFに関する顧客企業の課題を解決
『NaviLink 6.0』ソリューションはシステム共存に関する複雑な課題も解決します。TIのハードウェア実装とソフトウェア・アルゴリズムは、GPS、Bluetooth、FM、WLAN、および携帯電話通信機能のシームレスな共存に最適化されています。移動端末に組み込むべきコネクティビィティ技術の数が増えるのに伴い、複雑な端末システム内において複数の無線機能の間の干渉を最小限に抑えることはますます困難になります。

顧客各社のもうひとつの大きな関心事項は、GPSシステムが開始位置を特定するまでに必要とするTTFF(GPS初期位置算出時間)の精度です。『NaviLink 6.0』には、TTFFを従来のTIソリューションと比較して最大80%も短縮する、独自の強力なアルゴリズム(特許申請中)が搭載されています。内蔵の「位置最適化」ソフトウェアにはナビゲーション用センサーもサポートしており、都市中心部や森の中など衛星信号の弱い場所でも位置精度を高めます。

供給について
『NaviLink 6.0』を搭載した携帯電話端末は2009年下半期までに市場投入が見込まれています。

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