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TI、「OMAP™-DM」コプロセッサを発表、携帯電話でのマルチメディア処理機能をさらに拡張

2008年04月02日

8メガピクセルの静止画像およびDVD品質のビデオ機能を携帯電話において実現

SCJPR-08-023 2008年4月2日

子供が初めて歩き出す瞬間、試合がまさに終わろうとする数秒前のウィニング・ゴールなどは、いずれも一瞬の間に起こり、かつ人々の生活に大きな影響を及ぼすできごとです。こうした瞬間を即座に捉えるために、人々はこれまでカメラ製品に期待してきたような生き生きした画像や正確さを、常に手許にある機器で捉えたいというニーズを抱いています。そしてその回答として、携帯電話端末の役割はますます高まってきています。
こうしたニーズに応えるため、テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、OMAP™プロセッサのポートフォリオを拡大し、携帯電話端末のマルチメディアおよび画像処理性能を高める『OMAP-DM510』コプロセッサを新たな製品ファミリーとして追加しました。この『OMAP-DM510』は、8メガピクセルまでの静止画像とDVD品質のビデオの処理機能をサポートし、最先端の携帯電話端末が提供するユーザー体験を高めます。本件の詳細については www.ti.com/ctianews(英語)をご覧ください。

便利でどこへでも常に持ち歩ける携帯電話には、5メガピクセル以上の高画質、オートフォーカス、フラッシュ、撮影間隔の短縮、およびビデオ撮影機能など、高性能のデジタルカメラ機器に匹敵する機能が求められるようになりました。TIの『OMAP-DM510』コプロセッサは、組み込みISP(イメージ・シグナル・プロセッサ)、各種ビデオ・プロセッサおよびARMプロセッサを搭載し、高画質の静止画および動画処理を実現します。

TIのセルラー・メディア・システムズ・ソリューションズ事業部のジェネラル・マネージャであるラジ・タルーリ(Raj Talluri)は、次のように述べています。「携帯電話端末が持つ利便性と『常にユーザーの手許にある』という特徴は、デジタル静止画像カメラの最先端機能のいくつかを開拓するきっかけとなりました。『OMAP-DM510』コプロセッサは、すでに発売されている他の『OMAP-DM』製品と共に、中位機種からハイエンドの携帯電話市場の双方に向け、デジタル静止画像カメラの品質を持つカメラ付き端末を提供するという伝統をさらに受け継いでいくものです」

多様な市場ニーズに合わせた柔軟なソリューション
『OMAP-DM』コプロセッサは高度な柔軟性と拡張性を備えた製品ファミリーであり、普及価格帯市場を対象とした端末メーカーは、『OMAP-DM』プラットフォームをベースバンド・モデムと組み合わせることにより、高性能(高価)なアプリケーション・プロセッサ使うことなく、高画像機能を容易に提供できます。ハイエンドの携帯電話端末の場合には、『OMAP-DM』はOMAPプロセッサなどのスタンドアロンのアプリケーション・プロセッサの機能を拡大し、既存のアプリケーション・プロセッサから画像およびビデオ処理の負担をなくすことにより、全体としての画像とビデオの性能を改善することもできます。

携帯電話端末独自のニーズに合わせて画像処理を最適化する高性能ソリューション
8メガピクセルまでの静止画像に対応するだけでなく、『OMAP-DM510』は撮影と撮影の間隔を大幅に短縮し、また1秒あたり3コマの連写機能も実現します。高度な画像処理機能と共に、『OMAP-DM』製品ラインはMPEG4やH.264を始めとするさまざまなビデオ規格により、DVD品質で1秒あたり30コマまでのビデオにも対応しています。

ユーザーが高品質なカメラ付き携帯電話端末に期待するものは、単にソリューションとしての性能だけでなく、撮影画像の品質の高さであり、携帯型というサイズの制限がこの課題をさらに困難なものとします。このため画像補正や画質の向上に対する要求が高まり、シャープネス、赤目補正、画像の安定化などの重要性がさらに高まります。TIのエコシステム( ODN:OMAP Developer Network )の参加各社が提供するソフトウェアを活用することにより、端末メーカーは色補正、瞬きの検出、顔の検出、笑顔の検出など、さらに多くの補正機能を使用できるようになります。これらのオプションはOMAPおよび『OMAP-DM』プロセッサ上に組み込めるため、メーカーはモバイルユーザーの使用体験を向上させると共に、競合環境が激化しつつある市場において自社製品の差別化をさらに進めることができます。

供給について
『OMAP-DM510』ソリューションはサンプル出荷中です。『OMAP-DM510』が搭載された携帯電話端末は2009年前半に市場に投入される見込みです。米国で現在開催中の携帯電話関連の見本市であるCTIAのTIブース(ホール4、1048番)において『OMAP-DM』製品の展示、およびデモを行っています。これらの内容はTIのホームページ www.ti.com/wirelesspressroom (英語)でも発信しています。

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