TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

日本TI、Zigbee® /IEEE 802.15.4標準および独自規格のローパワー・ワイヤレス・アプリケーション向けに新型の2.4GHz RFトランシーバを発表

2008年03月11日

SCJPR-08-017 2008年3月11日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、ISM(工業、科学、医療用)周波数帯向けに設計され、Zigbee® /IEEE 802.15.4標準規格に準拠するTIの第二世代のRF(高周波)トランシーバ製品、『CC2520』を発表しました。高性能のセレクティビティと共存性、および最良のリンクバジェットを提供する『CC2520』は、工業用監視および制御、ホーム・オートメーションおよびビルディング・オートメーション、セット・トップ・ボックス、リモート制御およびワイヤレス・センサ・ネットワークなどに使用されるZigBee/IEEE 802.15.4 および、独自規格のワイヤレス・システム向けの製品です。本件に関する詳細は http://www.tij.co.jp/cc2520から参照できます。

今回発表された『CC2520』は、システムの構成例として、TIの『MSP430』超低消費電力MCUおよび数個の部品で使用できます。『CC2520』はパケット処理、データのバッファ、バースト送信、データの暗号化、データの認証、空きチャネルのアセスメント、リンク品質の表示およびパケットのタイミング情報など詳細にわたるハードウェア機能のサポートを提供し、ホスト・コントローラの動作負荷を軽減します。『MSP430』シリーズのMCUは、非常に低い消費電力で高性能を提供するDMA(ダイナミック・メモリー・アクセス)、DAC(D/Aコンバータ)およびADC(A/Dコンバータ)をはじめとする、高度に統合化された周辺回路を備えていることから、ZigBee標準規格に準拠するアプリケーションに最適です。

『CC2520』の主な特長

  • 広い電源電圧範囲: 1.8 V ~ 3.8 V
  • 動作温度範囲: -40 ℃~+125 ℃
  • リンクバジェット: 103dB(デシベル)
  • 隣接チャネル除去: 50dB
  • 『CC2420』RFトランシーバから容易にソフトウェアの移行が可能

価格と供給について
現在、『CC2520』は出荷中で、日本TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは5mm(ミリメートル)角の28ピンQFNです。100個受注時の単価(参考価格)は3.10ドルです。ただちに開発を開始できる開発キット『CC2520DK』も供給されます。この『CC2520DK』開発キットには試作に必要なハードウェアおよびソフトウェアが含まれます。

ZigBee-2007標準のZigBeeおよびZigBee PROスタック・プロファイルを供給
最新のZigBee アライアンスの発表によって、ZigBee-2007が公式の標準規格となり、ZigBeeおよびZigBee PROの両スタック・プロファイルも正式に承認・試験済みとなりました。TIの自社のZigBeeソリューションはGolden Unit Status(*注)を取得しました。TIのZigBee PROは2008年第2四半期より供給される予定です。またZigBee-2007の両スタック・プロファイルをサポートするZ-Stack 2.0.0リリースは、2008年第2四半期より供給の予定です。

*注 Golden Unit Status: 今後実施されるZCP(ZigBee Compliant Platform)適合性試験の基準となる製品の認定。

ローパワーRFデベロッパー・ネットワークについて
TIのローパワーRFデベロッパー・ネットワークを活用することで、お客様はハードウェア・デザイン、モジュール、組み込みソフトウェア、ゲートウェイ、課金ツールその他に関する援助を受けるための適切なパートナを見つけることができます。このローパワーRFデベロッパー・ネットワークはTIの推奨する各社、RF関連のコンサルタント各社、そして一連のハードウェア・モジュール製品ならびにデザイン・サービスを提供するデザイン・ハウス各社で構成されています。詳細に関してはhttp://www.ti.com/lprfnetwork(英文)から参照できます。

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。