2008年03月01日
ナショナル セミコンダクター 消費電力をDSPソリューションの10分の1に低減する、 画期的なアナログ・ノイズ抑制技術を発表
バックグラウンド・ノイズを低減し、よりナチュラルな音声品質を実現する、 新しいPowerWise®マイクロフォン・アレイ・アンプ |
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2008年2月29日 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(本社:東京都江東区木場2丁目17番16号、資本金:42億750万円)は、オーディオ製品ラインナップのひとつとして、ファーフィールドノイズ(周辺ノイズ)抑制技術を初めて採用したマイクロフォン・アンプ製品を発売したと発表しました。ナショナルのファーフィールドノイズ抑制技術は、ノイズを抑制するためにサブ・バンドの周波数処理アルゴリズムを使用するDSP(デジタル信号プロセッサ)やマイクロプロセッサ搭載ソフトウェア・ベース・システムにありがちな、デジタル演算による出力周波数歪みやほかのオーディオ品質に対する影響を解消することによって、よりナチュラルな音声品質を実現します。 ナショナルのファーフィールドノイズ抑制技術を採用したPowerWise®ブランドのデュアル入力マイクロフォン・アレイ・アンプLMV1088は、携帯電話、双方向ラジオおよびパワード・ハンドセットにおけるバックグラウンド・ノイズを低減し、音声通信の鮮明度を向上させます。エネルギー効率の高いPowerWiseブランドの新製品であるLMV1088は、消費電力を同様のDSPまたはマイクロプロセッサ搭載ソフトウェア・ベース・システムの10分の1(1mA)に低減し、周辺ノイズ抑制技術において低消費電力の新しい基準を確立しました。 LMV1088は、通信システムにおいて、ナチュラルな音声品質を保ちながら、話し手側の音声信号対バックグラウンド・ノイズ比を大幅に向上させます。これにより、音声は通信リンクの受信側でよりクリアな音声信号に直接に変換され、顧客満足度の向上に貢献します。加えて、周辺ノイズの抑制により、本来認識したい音声信号対バックグラウンド・ノイズ比が向上され、音声認識システムによる精度向上を可能にします。 LMV1088のコンティニュアス・タイム(連続時間)型アナログ処理は、音声のバックグラウンド・ノイズ・レベルに調整するために余分な演算時間を要するDSPおよびプロセッサとは異なり、音声/バックグラウンド・ノイズ信号に瞬時に応答します。さらに、使いやすさに優れたLMV1088は、DSPまたはマイクロプロセッサのための音声処理プログラミング・コードの書き込み、およびテストに余分な開発時間を必要とせず、携帯電話やパワード・ハンドセットにおいてノイズ抑制機能の迅速な採用が可能です。 ナショナルのLMV1088ファーフィールドノイズ抑制マイクロフォン・アンプを使用したデモを、www.national.com/noisereductionで試聴できます。 LMV1088ファーフィールドノイズ抑制マイクロフォン・アレイ・アンプの主な特長 アンプの自動キャリブレーション回路により、マイクロフォンのゲインおよび周波数応答のバラつきが補正され、最終製品におけるマイクロフォンをフレキシブルに配置できるほか、高価なマイクセット(ECM)を使用する必要がなくなります。キャリブレーション・データは、LMV1088の内部EEPROMメモリに保存されます。キャリブレーション・シーケンスにより、2つのマイクロフォンのスペーシングと音響環境に合わせた最適な係数を選ぶことができます。LMV1088は、デフォルト・ノイズ・リダクション・モード、マイクロフォン1パススルー・モード、マイクロフォン2パススルー・モードあるいはマイクロフォン1 & 2加算モードという、4つのI2C互換の選択可能な動作モードを特長としています。 LMV1088の製造はナショナルのメーン州サウスポートランドのウェハ工場で、アセンブリとテストはマレーシアのマラッカ工場で行われています。 <価格と供給> LMV1088の詳細情報およびサンプルやデモンストレーション・キットの注文については、http://www.national.com/pf/LM/LMV1088.htmlをご覧ください。 携帯機器用のハイパフォーマンス・オーディオ・アンプについては、ナショナルのオンライン・セミナー(http://www.national.com/onlineseminar/#audio)で紹介しています。 ナショナルのオーディオ製品ラインナップ 高解像度の製品画像は米国本社のフォト・ギャラリで入手できます。 <商標> ナショナル セミコンダクター は、世界をリードするアナログ企業として高性能アナログICやサブシステムを提供しています。ナショナルの製品ラインナップは、電源IC、ディスプレイ・ドライバ、オーディオ・アンプ/オペアンプ、インタフェースICおよびデータ・コンバージョン・ソリューションなどの最先端のアナログICで構成されています。携帯電話などのワイヤレス・ハンドセット、ディスプレイのほか、通信インフラ、医療、自動車、産業、計測/測定機器などの市場をターゲットとしています。本社はカリフォルニア州サンタクララで、2007年5月27日に終了した2007会計年度の売上高は19億3,000万ドルでした。 ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約110名です。 ウェブサイト・アドレス: この発表に関する報道関係からのお問い合わせ先 その他からのお問い合わせ先 |