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ニュースリリース

日本TI、可変の電流制限範囲を備えた小型のUSBパワー・スイッチを発表

2008年02月18日

2mm 角の小型パッケージにオン抵抗85mΩの電力制御FETを内蔵、高い柔軟性を提供する高精度のパワー・ディストリビューション・スイッチ

SCJPR-08-010 2008年2月18日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、標準USBポートその他の電流制限スイッチを必要とするアプリケーション向けに、電力制御用のFETを内蔵し、100mA(ミリアンペア)~1.1A(アンペア)の範囲で可変の電流制限機能をサポートするパワー・ディストリビューション・スイッチ、『TPS2550』および『TPS2551』を発表しました。これらのパワー・スイッチは、携帯電話、ノートPC、LCD TV(液晶テレビ)、セット・トップ・ボックス、ゲーム・システム、IP電話などの機器においてUSB接続を使用する場合に発生する恐れのある短絡状態から、入力電圧源を効果的に保護します。本件に関する詳細は http://www.tij.co.jp/tps2550から参照できます。

『TPS2550』および『TPS2551』は、導通時の抵抗(オン抵抗)が85mΩ(ミリオーム、代表値)の電力制御用NチャネルMOSFETを2mm(ミリメートル)角の6ピンSONまたは6ピンSOT23パッケージに内蔵しています。これらのデバイスは2.5V (ボルト)~6.5Vと広い電源入力範囲で動作します。また立ち上がりおよび立ち下がり時間を制御することで、重い容量性負荷を使用する場合に発生する過渡電流を最少にできます。

『TPS2550』および『TPS2551』は数種類の保護機能を提供します。2μs(マイクロ秒)と高速の過電流応答特性によって、出力負荷が電流制限スレッシュホールドを超えた場合または短絡状態となった場合に定電流モードに切り替わり、出力電流を安全なレベルに制限します。また、逆電圧阻止機能も内蔵しており、出力電圧が入力電圧を超える状態となった場合に電力スイッチの動作を禁止することで、そのアプリケーションにおいてスイッチの入力側に接続されたシステムを保護します。さらに、過電流状態および逆電圧状態の場合には/FAULTロジック出力がLレベルとなります。

『TPS2550』および『TPS2551』の主な特長

  • 電流制限の可変範囲が広い: 100 mA ~ 1100 mA
  • 高速の過電流応答: 2μs(代表値)
  • オン抵抗 85mΩ(代表値)の高速MOSFETを内蔵
  • 動作入力電圧範囲: 2.5 V~6.5 V
  • グリッチレスの故障信号(/FAULT)を出力
  • アクティブLのイネーブル入力: 『TPS2550』
  • アクティブHのイネーブル入力: 『TPS2551』
  • スタンバイ時の電源電流: 2μA
  • 動作周囲温度: -40℃~+85℃

『TPS2550』および『TPS2551』は33mΩ~100mΩ(代表値)のオン抵抗をサポートする1~4回路内蔵のデバイスなどで構成された、TIの包括的なアナログ・パワー・スイッチのポートフォリオに追加されます。TIでは100mAから2Aまでの固定電流制限機能、SOT-23、MSOP、SOICおよびSONをはじめとするさまざまなパッケージ・オプション、ならびにイネーブル入力の信号極性(HレベルおよびLレベル)などのオプションを提供するUSBパワー・スイッチを供給しています。またノートPC市場では、ExpressCard™ インターフェイス・パワー・スロットをサポートする『TPS2231』、メモリー・カード・スロットをサポートする『TPS2051B』、ならびにその他のあらゆるUSBパワー製品を含む全機能内蔵の包括的なパワー・スイッチのポートフォリオを提供しています。

価格と供給について
『TPS2550』および『TPS2551』は現在、量産出荷中で日本TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは基板実装面積の節約に役立つ2mm角の6ピンSONおよび6ピンSOT-23です。両デバイスの1,000個受注時の単価(参考価格)はそれぞれ0.70ドルです。評価モジュール、デザインのアプリケーション・ノート、ユーザー・ガイドに関しては、http://power.tij.co.jpから参照できます。

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。