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ニュースリリース

Ericsson、オープンOS対応モバイル端末用のワンチップHSPAソリューションを発表

2008年02月14日

TIの高性能アプリケーション・プロセッサ『OMAP3430』を採用

SCJPR-08-009 2008年2月14日
(米国時間2008年2月8日)抄訳

Ericsson社(本社:スウェーデン、ストックホルム NASDAQ:ERIC)は8日、最先端のマルチメディア機能と優れたモバイル・インターネット体験を実現する「U380」モバイル・プラットフォームを発表しました。「U380」は検証済みワンチップ統合HSPAプラットフォームで、市場にある主要なオープン・オペレーティング・システム(オープンOS)をすべてサポートしています。また、先日発表されたテキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)とのオープンOSコラボレーションから生まれた最初の製品でもあります。

市場ではパワフルなデバイスに対するニーズと、マス・マーケット向けスマートフォンの需要が高まっていますが、急速に成長するこのセグメントへの対応を考えるモバイル端末メーカーにとって、今回の「U380」は画期的なプラットフォームとなります。「U380」はEricssonのHSPAモデムとTIの高性能『OMAP3430』アプリケーション・プロセッサを集積したワンチップ・ソリューションで、このカテゴリで市場最小・最強のマルチメディア・プラットフォームのひとつです。

主要オープンOSのすべてをサポートしている「U380」は、アプリケーションやサービスの展開を広範囲かつ柔軟に行えるアーキテクチャをモバイル端末メーカーに提供し、サービスやコンテンツの配信や管理を容易にすることができます。このため、端末メーカーやモバイル事業者は、リッチで使いやすく、カスタマイズ可能なユーザー・インターフェイスを搭載して、自社製品を差別化できます。検証もIOT試験もEricssonが十分に行っているため、メーカー各社は、リスクと開発コストを削減しつつ、短期間で最先端のモバイル端末をマス・マーケットに投入することが可能です。

Ericssonのモバイル・プラットフォーム部門を率いるロバート・プスカリッチ(Robert Puskaric)氏は、次のように述べています。「これは、急速に成長しているオープンOS市場における真の次世代型プラットフォームです。「U380」プラットフォームはパワフルなマルチメディア・パフォーマンスとオープンOSを極小パッケージにまとめてあり、これと肩を並べる製品を作るのは極めて難しいと思います」

TIのワイヤレス・ターミナル・ビジネスユニットでTI-Ericsson共同事業のジェネラル・マネージャを務めるリチャード・カースレイク(Richard Kerslake)は、次のように述べています。「テキサス・インスツルメンツとEricssonの強みを組み合わせた結果、すばらしい成果を挙げることができました。TIの『OMAP3430』による処理能力とEricssonのHSPAアクセス・テクノロジを組み合わせ、主要オープン・オペレーティング・システムのすべてをサポートした検証済み・テスト済みのプラットフォームが生まれたのです。これは、世界のデバイス・メーカー各社にとって大きなチャンスと言えるでしょう」

「U380」プラットフォームは、2009年に量産が開始される予定です。

Ericssonについて
Ericsson は通信事業者向けの技術とサービスにおける世界的なリーディング・カンパニーです。2Gおよび3Gの携帯電話通信技術において市場をリードしており、1億2000万以上の加入者に向けてサービスやネットワークを提供しています。同社のポートフォリオは、携帯電話のネットワーク・インフラストラクチャ、固定電話通信のネットワーク・インスフラストラクチャ、および通信事業者や企業、開発者向けの各種ブロードバンド・マルチメディアソリューションからなります。Sony Ericsson社はユーザーに向けて、多機能の携帯情報端末を提供しています。

Ericsson は、革新や技術、継続的なビジネスソリューションなどの全てを通じて、「コミュニケーション・フォー・オール」というビジョンを進めています。175カ国で事業を展開し、7万人以上の従業員を擁し、279億ドルの売上げを2007年に上げています。同社は1876年に設立され、本社はスウェーデンのストックホルムです。またストックホルム、ロンドン、NASDAQの各証券取引所に上場しています。

エリクソン・モバイル・プラットフォームについて
エリクソン・モバイル・プラットフォーム(EMP)は、2.5G、3G双方に対応する完全なエンド・ツー・エンドの相互運用試験済みのプラットフォームを提供しています。GPRS、EDGE、WCDMA、HSPA端末に共通なソフトウェア・プラットフォームはアプリケーションのポータビリティ、安定性、セキュリティを保証し、クラス最高基準の消費電力やサイズの端末を実現することができます。EMPは市場最小でコスト効率最高のHSPAチップセットを提供しており、メーカーはこれを用いて超小型のHSPA端末を開発することが可能です。

「U380」 モバイル・プラットフォームは、Ericsson HSPA モデムとTIの『OMAP3430』を組み合わせたワンチップ・ソリューションであり、市場にあるあらゆるサード・パーティー製のOSに対応します。世界レベルのマルチメディア性能を実現し、最大12メガピクセルのカメラ、ビデオ、携帯テレビ(MBMS, DVB-H, ISDB-T, Unicastの各規格に対応)、最新の3Dグラフィックにも対応します。またその他の通信機能もWLAN 802.11、Bluetooth 2.1および高速USBを備えます。 「U380」 はクアッドバンドのWCDMA 通信機能と7.2MbpsのHSDPAブロードバンド通信機能を備え、世界レベルのセキュリティ・ソリューションと高度に最適化された消費電力性能を実現します。

TIのワイヤレス技術への取り組み
ワイヤレス向け半導体のリーディング・メーカーであるTIは、コア・テクノロジーを提供し、次世代ソリューションを開発しています。TIはシリコンとソフトウェア全般と共に、全ての通信規格に対応する携帯電話機から基地局に至る各種ソリューション、無線LAN、GPS、デジタルTV、Bluetoothなどの広範囲な通信分野において、18年以上に及ぶ無線技術向けシステムの専門技術を有しています。さらに、先進的な半導体プロセスをベースに、チップセットからリファレンス・デザインまでの包括的なソリューション、OMAP™ アプリケーション・プロセッサ、コア・デジタル・シグナル・プロセッサおよびアナログ技術によるターンキー・ソリューションを顧客に提供するとともに、カスタマイズの要求にも対応します。本件に関する詳細は www.ti.com/wirelesspressroom(英文) から参照できます。

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