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ニュースリリース

日本TI、1.2Aスイッチ内蔵、最大38V出力、超小型昇圧型DC/DCコンバータ製品を発表

2008年01月28日

2mm角の超小型パッケージで、ブースト型またはSEPIC型の
電源デザインを実現し、工業用及び携帯機器用アプリケーションに
高い柔軟性のあるソリューションを提供

SCJPR-08-004 2008年1月28日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、小型パッケージに耐圧40V(ボルト)、1.2A(アンペア)の電力制御用FETを内蔵、3V~18Vと広い入力電圧範囲などの特長を備えた高電圧ブースト型コンバータ、『TPS61170』を発表しました。この製品は高い電力変換効率を備えるとともに、1セルまたは2セルのLi-Ion(リチウム-イオン)バッテリからの入力電圧の安定化に使用されるブースト型、SEPIC(シングルエンド・プライマリ・インダクタ・コンバータ)、ならびにフライバック型の各回路形式をサポートします。『TPS61170』は2mm(ミリメートル)角のQFNパッケージで供給され、工業用または医療用のPOL(ポイント・オブ・ロード、負荷に接近して配置される分散型電源)アプリケーションとして使用される5V入力から12V出力、12V入力から24V出力などの電源システムの簡素化に役立ちます。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tps61170から参照できます。

『TPS61170』は1.2MHz(メガヘルツ)の固定スイッチング周波数で動作することから、小型で低いプロファイルのインダクタを使用できるほか、入出力のコンデンサとして低容量で安価なセラミック・コンデンサを使用できます。『TPS61170』は1線式のデジタル・シリアル・インターフェイスならびにPWM(パルス幅変調)入力を備えており、動作中に出力電圧を動的に調整できます。ソフト・スタート、過電流制限、過熱保護などの保護機能も備えています。

『TPS61170』の主な特長

  • 広い入力電圧範囲: 3V~18V
  • 耐圧40V、1.2Aの電力制御FETスイッチを内蔵
  • 1.2MHzの固定スイッチング周波数
  • 最大90%を超える電力変換効率
  • PWM信号または1線式デジタル・インターフェイスを使用するプログラマブルのリファレンス電圧
  • ソフト・スタートおよび過電流制限機能を内蔵

『TPS61170』の特性表

項目 TPS61170
入力電圧範囲 3V~18V
出力電圧範囲 3V~38V
スイッチング周波数(代表値) 1200 kHz
スイッチング電流制限(代表値) 1.2A
動作温度範囲 -40℃~+85℃
ピン/パッケージ 2mm角6ピンSON

供給と価格について
『TPS61170』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは6ピンSONです。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.40ドルです。評価モジュール、アプリケーション・ノート、TIのパワー・マネジメント・セレクション・ツールに関しては、http://power.ti.com(英文)から参照できます。

*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。