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テキサス・インスツルメンツ会長トム・エンジバス、4月退任 次期会長に社長兼CEOリッチ・テンプルトン

2008年01月18日

CORPPR-08-001 2008年1月18日
(米国時間2008年1月17日)抄訳

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は本日、現会長であるトム・エンジバスが2008年4月17日に開催される株主総会で退任すると発表しました。在籍期間を通じ、エンジバスはTIの革新に携わり、同社を半導体業界で最も優良で賞賛される企業へと導きました。次期会長には、エンジバスと共に経営に15年従事してきたリッチ・テンプルトンが、社長兼CEOとの兼務として指名される見込みです。

David L. BorenはTIの取締役会を代表し、次のように述べています。「トムとリッチの両名はTIについて、『誠実さ、高い品質、革新』に取り組むという共通のビジョンを掲げてきました。二人ともリーダーとして結果を出し、差別化を進め、従業員と共に尽力し、TIを半導体業界で高く評価される企業にしました。今回の人事はこれまで数年間にわたり進められてきたリーダーシップ移行の一環に位置づけられるものです。リッチはリーダーとして確固たる実績を積んでおり、次の段階となる会長にふさわしいと判断しました」

エンジバスが1996年にTIのCEOに就任して以来、同社の株価は約5倍に成長しました。テンプルトンはエンジバスについて次のように述べています「エンジバスのTIへの貢献は非常に大きく、かつ長きに渡るものでした。彼は『選択と集中』によりTIを半導体分野に注力させ、エレクトロニクスを次なる段階へと革新させました。何よりも、TIの成功はお客様の成功に貢献してこそ実現すると説きました。エンジバスは、人々が信頼し、時間やお金を投資してくれるような会社を作り上げていく鍵は、会社が顧客のためを思う力にこそあると知っていたのです」

1月で55歳になるエンジバスは、米パデュー大学(Purdue University)を1976年に卒業後、TIに入社しました。彼は人々を奮い立たせ、事業機会を適切に評価することで、TIの能力と市場のニーズをすり合わせ、周囲の信頼と尊敬を得て、強力なリーダーとしての評価を揺ぎないものとしました。彼は1993年に半導体グループのプレジデントとなり、以後1996年には取締役会のメンバーに、同年に社長兼CEOに就きました。また1998年には会長に就任しました。

現在49歳であるテンプルトンは、1980年に米ユニオン大学(Union College)を卒業後、TIに入社しました。キャリアの初期段階から戦略面、実務面の双方に長けており、市場全体の流れを的確に把握、TIがその中で成功するにはどのようなポジションをとるべきかを理解し、目覚しい実績を発揮してきました。早くに昇格し、1996年に半導体グループのプレジデント、2000年にCOO(最高業務責任者)、2004年に現職の社長兼CEOに就任しました。

テンプルトンはCEOとして、アナログ半導体のポートフォリオを拡充するべく、研究開発と買収に投資し、アナログ半導体のニーズが世界的に高まる中、これに応えつつ、さらに成長できるようなTIの強力なポジションを築きました。またテンプルトンは、生産性を高め、研究開発から多くを引き出し、顧客の要求に素早く対応できるよう、TIの製造戦略を抜本的に刷新しました。その結果、2004年と比較してROIC(投下資本利益率)を2倍以上に成長させ、営業利益は70パーセントを超えるまでになりました。

エンジバスはTIでの在籍期間を振り返り、次のように述べています。「TIをリードしてこられたことをとても誇りに思います。市場が低迷し経済が予測不可能な時でさえも、とてもやりがいのある充実した仕事でした。また、世界中の素晴らしい人々と仕事が出来たことを嬉しく思います。リッチは優れた人格と聡明さ、事業機会を分析できる卓越した能力と実績を備えたリーダーです。彼と彼のチームが選んできた戦略的な方向性は、TIの成長を促し、TIと株主に還元できるものと確信しています。彼らの今後にとても期待しています」

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