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ニュースリリース

TI、次世代LED光源によりDLP® HDTVの明るさを大幅に向上

2008年01月08日

「CES2008」にて初披露

SCJPR-08-001 2008年1月8日

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、米国ネバダ州ラスベガスにて開催中の国際家電見本市「CES 2008」のTIブースにて、最新のLED(発光ダイオード)を光源に採用し、明るさを飛躍的に改善したDLP® HDTVの試作品を展示しました。
今回出展しているDLP HDTVの試作品は、最新のLEDの採用により、既存のDLP HDTV製品と比較して輝度が2倍になり、フルHDプラズマテレビをしのぐ明るさを実現しています。これらの新光源を用いたDLP HDTVは、今後メーカ各社により製品化される見込みです。

また、このLED光源によるDLP HDTVは、従来の倍速となる240Hz駆動のディスプレイモードを備え、プラズマテレビや液晶テレビをしのぐ動画応答速度を実現しており、動きの速いスポーツやアクション映画の鑑賞に適しています。

TIのDLP事業部、HDTV製品担当ビジネス・マネージャのアダム・クンズマン (Adam Kunzman) は、以下のように述べています。「DLPテクノロジーは、光源の種類に関わらず最高の画質をテレビ画面に映し出します。LED光源を用いたDLP HDTVは、より明るく色彩に富んだ映像とともに、製品寿命も飛躍的に伸ばし、さらには電球の使用や交換も不要となるため、消費者の皆様からもたいへんな好評をいただいています」

HDテレビ内部のDLPチップとLED光源を最適化することにより、非常に明るい映像とともに広範囲にわたる色のスペクトルと最大で500,000 : 1という高いコントラスト比を実現しました。また、LED光源の適用におけるシステムの改良は、大手LEDメーカのLuminus Devices社との緊密な協業を通じて行いました。この改良により、メーカ各社はより広角のスクリーンに対応するモデルの開発に着手できるようになります。

なお現在「CES 2008」会場において、レーザー光源を用いた三菱電機のDLP HDTVなどDLPテクノロジーの革新的な光源を駆使したモデルのデモンストレーションも行われています。DLPテクノロジーは、現在主流となっているHDテクノロジーとしては初めて、2007年初頭にLEDバックライトを光源に応用したHDテレビを世に送り出しました。DLPテクノロジーは大手HDテレビメーカ各社に対し、LED、電球、さらにはレーザーといったさまざまな光源の選択肢を提供し、最終製品の設計を柔軟に行えるようにしています。

DLP® テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP® 映像テクノロジーは鮮明で明るくシャープな映像を提供します。大画面HDTV、ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)などに採用されています。現在世界50社以上の企業がDLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館の5,500以上のスクリーンでのデジタルシネマ上映における実績をベースに開発された、他に類を見ないHDテレビ向け技術です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLP テクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、スムーズな画像と動きの速い動画の優れた再生を実現します。1996年初頭の量産開始から現在まで、DLPサブシステムの累積出荷台数は1,450万台を記録しました。

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