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ニュースリリース

日本TI、外付け抵抗で温度設定が可能な温度スイッチおよびアナログ出力を備えた温度センサICを発表

2007年12月19日

ポータブルおよびバッテリ動作のシステムに
小型パッケージと低消費電力特性を提供する新型温度センサ

SCJPR-07-107 2007年12月19日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、業界で最も小型の6ピンSC70パッケージ、低消費電力、外付け抵抗で温度設定が可能、最も広い動作電圧範囲などの特長を備えた温度スイッチIC、『TMP300』を発表しました。この製品は温度監視および温度制御の簡素化を実現します。超小型パッケージの『TMP300』は電源システムやDC/DCモジュール、温度監視および電子回路の保護システムなど、さまざまなアプリケーションに最適です。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tmp300から参照できます。

『TMP300』は安価な1個の外付け抵抗のみで温度スイッチの検出温度を設定できます。またオープン・ドレインの検出出力は電力スイッチの制御やプロセッサへの割り込み信号として使用できます。『TMP300』は10mV/℃(ミリボルト/℃)の温度特性を持つ独立したアナログ電圧出力ピンを備えており、このピンをテスト・ポイントとして使用できるほか、温度補償ループにも使用できます。1.8V(ボルト)~18Vと広い電源電圧範囲の『TMP300』は、MCUやDSPを使用せずに温度監視機能を簡単に実現できることから、バッテリ動作の携帯機器から工業用制御システムまで、さまざまなアプリケーションにおいて既存の電源バスを活用できます。さらに『TMP300』は110μA(マイクロアンペア、最大値)と低消費電力であることから、バッテリ動作機器の動作時間の延長にも役立ちます。

『TMP300』の温度精度は、-40℃~+125℃の動作温度範囲において、アナログ出力が±3℃(最大値)、温度スイッチが±4℃(最大値)です。また『TMP300』の温度検出スイッチのヒステリシスはピン設定によって5℃と10℃を選択可能です。

『TMP300』の特性表

項目 TMP300
測定温度範囲 -40 ℃~+125℃
測定温度範囲内の精度(代表値) ±2 ℃
温度スイッチの検出温度精度(最大値) ±4℃
アナログ出力の温度精度(最大値) ±3℃
電源電圧範囲 1.8V ~ 18V
静止電流(最大値) 110 μA
動作温度範囲 -40 ℃~+125℃
ピン/パッケージ 6SC70,6SOT-23

供給と価格について
『TMP300』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは6ピンSC70です。100個受注時の単価(参考価格)は1.00ドルです。また6ピンSOT23パッケージの出荷は2008年第1四半期に予定されています。

TIではアナログ技術者向けにトレーニングおよびセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』に関しては、http://www.ti.com/analogelab(英文)から参照できます。

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