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日本TI、工業プロセス制御および試験・測定機器向けに最も低ノイズの高精度DAコンバータを発表

2007年12月13日

高精度アプリケーションに最高のDC精度を提供する新型DAコンバータ

SCJPR-07-106 2007年12月13日

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日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、16ビット分解能のバッファ付き電圧出力DAコンバータ、『DAC8881』を発表しました。この製品はINL(積分非直線性誤差)が±1 LSB(最大値)と最高の直線性を備えているほか、同等製品のなかでは最も低ノイズの24nV/√Hz(ナノボルト/√ヘルツ)のノイズ特性、それに5.0μs(マイクロ秒)と高速のセトリング時間を提供します。『DAC8881』は6mW(ミリワット、代表値)と低消費電力であり、工業プロセス制御、自動試験機器、データ・アクイジション・システムおよび通信機器などの各種アプリケーションに最適です。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/dac8881から参照できます。

今回発表された『DAC8881』は、2.7V(ボルト)~5.5Vの単一電源で動作し、ユニポーラ出力を提供します。1.25V~5.5Vのリファレンス電圧を元に出力電圧を発生することから、さまざまなアプリケーションに適合します。外付けオペアンプを使用してオフセットを発生することで、2の補数形式の入力データからバイポーラ出力も発生できます。

『DAC8881』は高い柔軟性を持つSPIシリアル・インターフェイスをサポートしています。このインターフェイスは最高50MHz(メガヘルツ)の入力データ・クロックと、1.8V/3V/5Vの各ロジック・レベルで動作することから、広範囲のDSP、FPGA、マイクロプロセッサとの間で通信できます。『DAC8881』は-40℃~+105℃の拡張温度範囲で動作します。


『DAC8881』の特性表
項目 DAC8830 DAC8831 DAC8832 DAC8881
分解能 16 ビット 16 ビット 16 ビット 16 ビット
内蔵DAC数 1 回路 1 回路 1 回路 1 回路
インターフェイス SPI SPI SPI SPI
DNL(最大値) ±1 LSB ±1 LSB ±1 LSB ±1 LSB
INL(最大値) ±1 LSB ±1 LSB ±1 LSB ±1 LSB
INL(最大値) ±0.0015% ±0.0015% ±0.0015% ±0.0015%
セトリング時間 1 μs 1 μs 1 μs 5 μs
サンプル/更新速度 1 MSPS 2 MSPS    
消費電力(代表値) 0.015 mW 0.015 mW 0.015 mW 6 mW
出力形式 電圧 電圧 電圧 電圧
出力電圧範囲 +Vref +Vref, +/-Vref +Vref, +/-Vref AV/DD
回路アーキテクチャ R-2R R-2R R-2R R-2R
アナログ電源電圧範囲AV/DD 2.7 V ~ 5.5 V 2.7 V ~ 5.5 V 2.7 V ~ 5.5 V 2.7 V ~ 5.5 V
ロジック電源電圧範囲DV/DD 2.7 V ~ 5.5 V 2.7 V ~ 5.5 V 2.7 V ~ 5.5 V 2.7 V ~ 5.5 V
単調増加性 16 ビット 16 ビット 16 ビット 16 ビット
必要電源数(ユニポーラ) 1 1 1 1
備考     1回路内蔵、
バッファなし、
電圧出力
1回路内蔵、
バッファ付き、
電圧出力
ピン/パッケージ 8SOIC 14QFN,14SOIC 14QFN 24QFN

供給と価格について
現在、『DAC8881』は小型の4mm(ミリメートル)角の24ピンQFNパッケージで出荷中です。100個受注時の単価(参考価格)は10.00ドルです。評価モジュールは2008年第1四半期より供給の予定です。

TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』に関しては、http://www.ti.com/analogelab(英文)から参照できます。



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