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日本TI、各種LEDディスプレイ・アプリケーションのビデオ品質を向上するLEDドライバ製品を発表

2007年11月26日

ドット補正機能を内蔵、動的なLED輝度制御を提供する16チャネル内蔵の定電流ドライバ製品

ドット補正機能を内蔵、動的なLED輝度制御を提供する 16チャネル内蔵の定電流ドライバ製品

SCJPR-07-101 2007年11月26日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、定電流シンク・ドライバを16チャネル内蔵し、ドット補正およびグレースケールの各機能をワンチップに集積したLED(発光ダイオード)ドライバ、『TLC5942』および『TLC5945』の2製品を発表しました。これらの新型LEDドライバ製品はシステムの信頼性の向上および動的な輝度制御機能により、単色、複数色およびフルカラーの大画面LEDディスプレイ、LEDサインボードならびにディスプレイ・バックライトなどの各種アプリケーションにおいて解像度を向上します。本件の詳細に関しては http://www.tij.co.jp/tlc5942 から参照できます。

今回発表された『TLC5942』および『TLC5945』はTIの既存の『TLC5940』ファミリを拡張する製品であり、アナログおよびデジタル方式のディマー機能をはじめとする高性能な機能を大画面LEDディスプレイ向けのワンチップIC(集積回路)内に集積しています。『TLC5942』は128 段階のドット補正機能を持ち、各LEDの発光輝度の不一致を補正できます。グレースケール制御とドット補正の両機能はそれぞれ専用シリアル・インターフェイス・ポート経由で個別にアクセスできます。全チャネルの最高電流は1個の外付け抵抗のみで設定できます。さらに複数のチャネルを並列接続することで、より多くのLEDドライブ電流を実現できます。『TLC5945』はスタジアムのスポーツ・イベントをはじめ、非常に高速のリフレッシュ・レートを必要とする高速ビデオ動作のビデオ・ディスプレイ向けに最適化され、30MHz(メガヘルツ)のデータ伝送レートを遅延なしで提供します。

『TLC5942』および『TLC5945』はLOD(LEDの開放検出)およびTEF(過熱エラーフラグ)という2種類のエラー検出回路を内蔵しています。LOD機能は表示動作期間内にLEDの破壊または切断を検出します。TEF機能は過熱状態を表示し、このフラグがonの場合、すべての出力ドライバが offになります。デバイスの温度が低下するとTEFは自動的にクリアされ、すべての出力ドライバの動作が再開されます。

『TLC5942』のその他の機能

  • LEDの定電流シンク駆動能力: 50 mA(ミリアンペア)
  • PWM方式による12ビット(4,096段階)のグレースケール制御
  • シンク電流による7ビット(128段階)のドット補正機能
  • LED電源電圧: 17V(最大値)
  • 電源電圧範囲: 3.0V~5.5V
  • 定電流精度
    • チャネル間: ±1.5%
    • デバイス間: ±3%
  • I/O: CMOSレベル
  • データ伝送レート: 30MHz
  • TSD(過熱保護)
    • 高温状態における自動シャットダウン
    • 常温に復帰した場合、自動的に動作を再開
  • 4チャネルを1グループとする遅延機能により突入電流を防止しノイズを低減
  • 動作温度範囲: -40℃~+85℃

『TLC59xx』の特性表

項目 TLC5916 TLC5917 TLC5942 TLC5945
入力データビット数 8 ビット 8 ビット 1 ビット 1.3 ビット
出力チャネル数 8チャネル 8チャネル 16チャネル 16チャネル
電源電圧範囲 3V ~ 5.5V 3V ~ 5.5V 3V ~ 5.5V 3V ~ 5.5V
出力ドライブ電流 120 mA 120 mA 50 mA 80 mA
チャネル間精度(代表値) ±3 % ±3 % ±1.5 % ±1 %
データ伝送レート(代表値) 30 MHz 30 MHz 30 MHz 30 MHz
輝度調整 256 段階 256 段階 128 段階 64 段階
グレースケール     4096 段階 4096 段階
ピン/パッケージ 16PDIP,16SOIC,
16TSSOP
16PDIP,16SOIC,
16TSSOP
28HTSSOP,
32QFN
28HTSSOP,
32QFN
動作温度範囲 -40℃~ +125℃ -40℃~ +125℃ -40℃ ~ +85℃ -40℃ ~ +85℃
1,000個受注時の単価
(参考価格)
0.8ドル 0.8ドル 1.75ドル 1.75ドル

8チャネル内蔵のLEDドライバ製品
TIではLED看板、自動車のLED照光、大型家電製品、ゲーム機器およびエンターテインメントをはじめとする汎用LEDディスプレイ・システムならびに一般用のLED照光アプリケーションをサポートする8チャネル内蔵のLEDドライバ製品である『TLC5916』および『TLC5917』も供給しています。これらの製品は定電流制御、負荷の開放および短絡の検出、過熱検出の各機能を提供します。両製品は8ビットのシフト・レジスタおよびデータ・ラッチを内蔵しており、シリアル入力データを個々のチャネルのon/off制御およびグループごとの輝度に変換します。

供給と価格について
現在、『TLC59xx』LEDドライバ製品ファミリは量産出荷中で、TIおよび日本TIの販売特約店から供給中です。『TLC5942』および『TLC5945』は32ピンQFNおよび28ピンHTSSOPパッケージで供給され、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.75ドルです。『TLC5916』および『TLC5917』は16ピンSOICおよび16ピンTSSOPパッケージで供給され、1,000個受注時の単価(参考価格)は 0.80ドルです。

TIのLEDドライバおよびディスプレイ向けソリューション
TIではAC/DC、力率補正、DC/DCおよびリニア電力変換などのパワー・マネジメント製品、RFトランシーバ、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、超低消費電力MCUをはじめ、LEDディスプレイのデザイン要件を満足する包括的、かつハイパフォーマンスな製品ポートフォリオを提供しています。TIの製品は超小型のポータブル・ディスプレイから業界最大の照明およびディスプレイ・パネルまで、あらゆるアプリケーションをサポートします。また TIはお客様の製品の市場投入時間を短縮するローカル・サポートおよびアプリケーションに関する専門知識も提供します。TIのLEDドライバおよびディスプレイ向けソリューションの詳細に関しては http://www.ti.com/lighting (英文)から参照できます。

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