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日本TI、業界で最も広帯域のマルチプレクサ製品ファミリを発表

2007年11月21日

クラス最高のスルーレートでプロフェッショナル向けビデオ市場に対応

クラス最高のスルーレートでプロフェッショナル向けビデオ市場に対応

SCJPR-07-100 2007年11月21日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、広い帯域幅、高いスルーレート、高速のスイッチング時間、低いスイッチング・グリッチなどの特長を兼ね備え、プロフェッショナル向けビデオ・アプリケーションに最適化された高速ビデオ・マルチプレクサ・ファミリ、『OPA875』、『OPA3875』、『OPA4872』の3製品を発表しました。これらの高速マルチプレクサ製品は、AV レシーバ、次世代DVD、ハイビジョン放送機器、プロジェクタ、モニタ、ルータをはじめとする各種アプリケーションにおいて複数の信号源からの信号を切り替えるために使用されます。

『OPA875』は2:1のマルチプレクサを1チャネル内蔵、『OPA3875』は同3チャネル内蔵、また『OPA4872』は4:1のマルチプレクサを1チャネル内蔵した製品であり、ビデオ信号のほか、その他の高速信号マルチプレクサを使用するアプリケーションに使用できます。本件の詳細に関しては http://www.tij.co.jp/opa875 (日本語)から参照できます。

『OPA875』、『OPA3875』、『OPA4872』は業界で最も広い帯域幅と最高のスルーレート特性を提供することから、高解像度のプロフェッショナル・ビデオ信号などの大量のデータを既存の製品よりも高速で切り替えできます。例えば『OPA875』および『OPA3875』は4Vp-p(ボルトピーク・ピーク)の出力振幅において425MHz(メガヘルツ)の大信号帯域幅および3100V/μs(ボルト/マイクロ秒)のスルーレート特性、ならびに200mVp-pの出力振幅において700MHzの小信号帯域幅を提供します。また『OPA4872』は2Vp-p の出力振幅において500MHzの帯域幅ならびに2300V/μsのスルーレート特性を提供します。これらの新製品は優れた帯域幅およびスルーレート特性のほか、複数の信号源に対して高速かつ切れ目のない高速スイッチング機能を提供します。

『OPA875』、『OPA3875』、『OPA4872』の各ビデオ・マルチプレクサ製品は、『DaVinci™』テクノロジーに代表されるTIのビデオ製品向けの包括的なアナログおよびデジタル・テクノロジーの一部であり、TIの広範囲のビデオ市場向け高速アンプ製品ポートフォリオに加わります。TI ではサンプルおよび評価モジュールのほか、TIの高速アンプを使用した設計をより容易にする各種ツールも供給しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』に関しては、http://www.ti.com/amplifier (英文)から参照できます。

『OPA875』、『OPA3875』、『OPA4872』の特性表

項目 OPA3875 OPA875 OPA4872
内蔵機能 2:1マルチプレクサ 2:1マルチプレクサ 4:1マルチプレクサ
内蔵チャネル数 3 1 1
使用可能チャネル数 3 1 1
チャネルあたり静止電流(最大値) 11.3 mA 11 mA 2.75 mA
電源電圧範囲 ±3 V ~ ±6 V ±3 V ~ ±6 V ±3.5 V ~ ±6 V
最小安定ゲイン 2 V/V 2 V/V 1 V/V
帯域幅(最小安定ゲイン時) 700 MHz 700 MHz 1100 MHz
ピン/パッケージ 16SSOP, QSOP 8MSOP,8SOIC 14SIOC
帯域幅(ゲイン = 2 V/V 時) 700 MHz 700 MHz 500 MHz
帯域幅平坦性(0.1dB) 250 MHz 200 MHz 120 MHz
平坦帯域内電圧雑音(代表値) 6.7 nV/√Hz 6.7 nV/√Hz 4.5 nV/√Hz
スルーレート(代表値) 3100 V/μs 3100 V/μs 2300 V/μs
セトリング時間 (0.1%、代表値) 3 ns 3 ns 14 ns
非反転入力電流雑音(代表値) 3.8 pA/√Hz 3.8 pA/√Hz 4 pA/√Hz
反転入力電流雑音(代表値)     19 pA/√Hz
クロストーク (代表値) -50 dB -65 dB -80 dB
出力電流(代表値) 70 mA 70 mA 75 mA
入力オフセット電圧(最大値) 7 mV 7 mV 5 mV
オフセット電圧ドリフト(最大値) ±50 μV/℃ ±50 μV/℃ ±20 μV/℃
全高調波歪み(FC=1MHz、代表値) -85 dB -85 dB -75 dB
第二高調波(代表値、FC=10MHz) -67 dBc -66 dBc -60 dBc
第三高調波(代表値、FC=10MHz) -82 dBc -87 dBc -78 dBc
入力バイアス電流(最大値) 18 μA 18 μA 14 μA
微分利得 (代表値) 0.025 % 0.025 % 0.035 %
微分位相 (代表値) 0.025 % 0.025 % 0.005 %
特性規定温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃ -40 ℃ ~ +85 ℃

価格と供給について
『OPA875』は8ピンSOパッケージまたは、より小型の8ピンMSOPパッケージで供給されます。『OPA3875』は16ピンSSOPパッケージで、また『OPA4872』は14ピンSOパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は『OPA875』が1.45ドル、『OPA3875』が2.55ドル、『OPA4872』が2.15ドルです。

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