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日本TI、ワイヤレス・センサ・ネットワーク向けに USBコントローラを内蔵した業界初のSub-1GHz帯用RF-SoCソリューションを発表

2007年11月13日

無線通信機能、MCU、フラッシュ・メモリ、USBコントローラを内蔵し設計の簡素化およびシステム・コストの低減を実現する全機能内蔵SoCデバイス

無線通信機能、MCU、フラッシュ・メモリ、USBコントローラを内蔵し 設計の簡素化およびシステム・コストの低減を実現する 全機能内蔵SoCデバイス

SCJPR-07-098 2007年11月13日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、USBコントローラを内蔵し、PC(パーソナル・コンピュータ)等とRF機能との間を速やかに、かつ容易なブリッジ機能を提供する業界初のSub-1GHz(サブ1ギガヘルツ、1GHz未満の周波数帯)向け SoC(System-on-Chip)デバイス、『CC1111』を発表しました。この新製品は、TIの最先端のRFトランシーバである『CC1101』と、業界標準のマイクロコントローラ「8051」、システム内への組み込み後にプログラミングが可能な8/16/32 kB(キロバイト)のフラッシュ・メモリ、フルスピード動作のUSBコントローラを組み合わせており、より高性能のローパワー・ワイヤレス・センサ・ネットワークを実現できます。本件の詳細に関しては http://www.tij.co.jp/cc1111 (日本語)から参照できます。

TIのハイパフォーマンス・アナログ事業部でシニア・バイスプレジデントのアート・ジョージ(Art George)は次のように述べています。「飛躍的な高集積度の『CC1111』と『SimpliciTI™』ネットワーク・プロトコルの組み合わせは、お客様がプリント基板の小型化、システム全体のコストの低減、そして製品の市場投入時間の短縮を実現する上で極めて有効です。TIはローパワーRFテクノロジーおよびサポート、そしてソフトウェアの提供を通して、Sub-1GHzおよび2.4GHzの両方の周波数帯において次世代の性能を実現するために必要な、すべての機能を内蔵するRFソリューションをお客様に提供していきます」

『CC1111』は、アラーム、セキュリティ・システム、ガス、電気などの自動メータ読み取り(AMR)、工業用モニタおよび制御、ホーム・オートメーションおよびビルディング・オートメーション、それにリモート・コントロールなど、広範囲のローパワー・ワイヤレス・アプリケーションをサポートします。『CC1111』は先の『CC1110』(USBコントローラなしのSub-1GHz SoC)、『CC2511』(USBコントローラ内蔵の2.4GHz SoC)および『CC2510』(USBコントローラなしの2.4GHz SoC)の各製品との間でピン接続および内蔵レジスタの互換性を備えています。

『CC1110』のその他の特長には、128ビットAESセキュリティをサポートするコ・プロセッサの内蔵、最適な無線通信状態(送信出力、受信感度、ブロッキング性能、およびデータ・レートなど)がプログラマブルであること、最高500kbps(キロビット/秒)のデータ・レート、2.0V(ボルト)~3.6Vと広い電源電圧範囲、高い柔軟性を持ち消費電力の低減に役立つ4種類のパワー・モードなどがあります。

『SimpliciTI』ネットワーク・プロトコルは、256個未満のノードで構築される簡素で小規模なRFネットワークをサポートするTI独自のローパワーRFプロトコルです。本プロトコルは最少のMCU資源を使用しながら、『CC1110』と『CC1111』、および『CC2510』と『CC2511』の各SOC、ならびに『MSP430』超低消費電力マイクロコントローラと『CC1100』および『CC2500』の各トランシーバの組み合わせを容易にサポートできるよう設計されています。『SimpliciTI』ネットワーク・プロトコルはフリー・ライセンスによってソースコード形式で供給され、http://www.tij.co.jp/simpliciti (日本語)から無料でダウンロードできます。

価格と供給について
『CC1111』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは6mm(ミリメートル)角の36ピンQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は4.65ドルです。また開発キット(『CC1110-CC1111DK』)も供給中です。

ローパワーRFデベロッパー・ネットワークについて
TIのローパワーRFデベロッパー・ネットワークを活用することで、お客様はハードウェア・デザイン、モジュール、組み込みソフトウェア、ゲートウェイ、課金ツールその他に関する援助を受けるための適切なパートナを見つけることができます。このローパワーRFデベロッパー・ネットワークはTIの推奨する各社、RF関連のコンサルタント各社、そして一連のハードウェア・モジュール製品ならびにデザイン・サービスを提供するデザイン・ハウス各社で構成されています。詳細に関しては http://www.ti.com/lprfnetwork (英文)から参照できます。

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