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日本TI、システムの熱管理向けに、±1℃の精度、Nファクタおよび直列抵抗分の補償機能を提供するリモートおよびローカル用高精度温度センサを発表

2007年10月18日

超小型のSOT23パッケージで提供される業界唯一のリモート接合温度センサ

超小型のSOT23パッケージで提供される業界唯一のリモート接合温度センサ

SCJPR-07-090 2007年10月18日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、ローカルの温度センサを内蔵した、業界で最も小型のリモート接合温度センサ、『TMP421』および『TMP422』を発表しました。『TMP421』は±1℃(最大値)の精度を持つリモート・チャネルを1 チャネル、また『TMP422』は同2チャネル内蔵しています。また両デバイスは±1.5℃(最大値)の精度を持つローカル温度センサも内蔵しています。『TMP421』および『TMP422』の両センサ・デバイスはRoHS指令に適合しており、LCD/DLP®/LCOSの各方式のプロジェクタ、サーバ、中央局の通信機器、ノートブックPCをはじめとする、さまざまなアプリケーションに使用できます。また工業用コントローラ、プロセッサ/FPGAの温度監視、ストレージ・エリア・ネットワークなどにも最適です。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tmp421(日本語)から参照できます。

『TMP421』および『TMP422』は2線式/SMBusシリアル・インターフェイスならびに複数アドレス機能も備えています。リモート温度センサに使用されるダイオード接続のトランジスタは、通常、安価なNPN型またはPNP型のトランジスタ、またはマイクロ・プロセッサ、マイクロコントローラ、 FPGAなどに組み込みのダイオードで構成されます。『TMP421』および『TMP422』は直列抵抗分の補償機能、非理想的な要素(Nファクタ)の補正機能および、温度検出ダイオードの不具合検出などの機能も内蔵しています。

『TMP421』および『TMP422』は標準的なI2C/SMBusとの互換性を持つ2線式インターフェイス経由で動作します。動作温度範囲は- 40℃~+125℃であり、リモートの温度計測範囲は最高+150℃です。シリアル・インターフェイスを除く内部回路をシャットダウン状態にすることで、消費電流を3μA(マイクロアンペア、最大値)まで低減できます。

『TMP421』および『TMP422』の特性表

項目 TMP421 TMP422
インターフェイス I2C, SMBus I2C, SMBus
測定精度(15℃~85℃、リモートセンサ、最大値) ±1 ℃ ±1 ℃
測定精度(15℃~85℃、ローカルセンサ、最大値) ±1.5 ℃ ±1.5 ℃
温度分解能 12 ビット 12 ビット
測定温度範囲(リモートセンサ) -40 ℃ ~ +150 ℃ -40 ℃ ~ +150 ℃
測定温度範囲(ローカルセンサ) -40 ℃ ~ +125 ℃ -40 ℃ ~ +125 ℃
電源電圧範囲 2.7 V ~ 5.5 V 2.7 V ~ 5.5 V
シャットダウン時電流(最大値) 3 μA 3 μA
静止電流(代表値) 400 μA 400 μA
特性規定温度範囲 -40 ℃ ~ +125 ℃ -40 ℃ ~ +125 ℃
ピン/パッケージ 8SOT-23 8SOT-23

価格と供給について
『TMP421』および『TMP422』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは8リードSOT23です。1,000個受注時の単価(参考価格)は『TMP421』が1.25ドル、『TMP422』が1.65ドルです。

TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』に関しては、http://www.ti.com/analogelab(英文)から参照できます。

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