高精度と優れた温度ドリフト特性を提供する新型ローパワー・ファミリ

SCJPR-07-085 2007年10月10日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、±0.15%（最大値）の高精度と30ppm/℃（最大値）と低い温度ドリフト特性を提供する低消費電力の電圧リファレンス製品ファミリ、『REF33xx』を発表しました。これらの製品は通常の三端子レギュレータと同様に電源と負荷の間に直列に接続して使用します。5μA（マイクロアンペア、最大値）と低い静止電流を備えており、既存のSOT23パッケージ製品よりも40%も小型の3ピンSC70パッケージで供給されます。この超小型パッケージと低い消費電流の組み合わせを提供する『REF33xx』ファミリは、ポータブルおよびバッテリ動作のコンシューマ向けアプリケーションに最適です。また医療用機器、ハンドヘルド計装機器、試験・計測機器およびデータ・アクイジション・システムにも適合します。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/ref3312（日本語）から参照できます。

『REF33xx』は±0.15%（最大値）と高い初期精度、出力電圧1Vあたり28μVpp（マイクロボルトピーク・ピーク）の低雑音特性、ならびに±5mA（ミリアンペア）と高い出力駆動能力を備えていることから、『ADS1000』および『ADS7866』などの低消費電力ADC（ADコンバータ）ならびに『MSP430』超低消費電力MCU（マイクロ・コントローラ）などを使用するアプリケーションに最適です。また優れた温度ドリフト特性により、システム全体の温度変動誤差を最少にできます。さらに25℃において110mV（ミリボルト、代表値）と低いドロップアウト電圧（入出力の電位差）によって、バッテリ動作の各種アプリケーション向けに、回路の各部分の必要に応じて高精度な電圧安定化機能を提供できます。

『REF33xx』ファミリは次の6種類の出力電圧を提供します。

• 『REF3312』: 1.25V
• 『REF3318』: 1.8V
• 『REF3320』: 2.048V
• 『REF3325』: 2.5V
• 『REF3330』: 3.0V
• 『REF3333』: 3.3V

規定の負荷条件における最小入力電圧は『REF3312』が1.8V（ボルト）で、その他のデバイスは出力電圧+110mV（代表値）です。『REF33xx』ファミリの動作特性は-40℃～+125℃の工業用温度範囲で規定されています。

『REF33xx』の特性表

価格と供給について
『REF33xx』ファミリの6製品は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは3ピンSOT23および3ピンSC70です。1,000個受注時の単価（参考価格）は0.85ドルです。

TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』に関しては、http://www.ti.com/analogelab（英文）から参照できます。

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