TI ホーム > ニュースリリース

ニュースリリース

TI、DLP®ピコ・プロジェクタが製品化に向けて前進OEMメーカ3社がモバイル製品モジュールの開発を表明

2007年10月04日

SCJPR-07-083 2007年10月4日

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、米国カリフォルニア州サンディエゴで開催されているディスプレイ関連の展示会「SID(Society for Information Display)Mobile Display Conference」にて、DLP®ピコ・プロジェクタの試作品のデモを行いました。手に収まるほどの超小型プロジェクタであるDLPピコ・プロジェクタは、今年3月に初めて試作品が公開されましたが、今回の試作品は後継の第2世代となるものです。

あわせてTIは、Foxconn社、Sypro Optics社、Young Optics社などのOEMメーカが、DLPピコ・プロジェクション・テクノロジーを導入したモバイル製品モジュールの開発を計画していることも発表しました。超小型のDLPピコ・プロジェクタが単独で、あるいは各種ポータブル機器に搭載されて製品化されると、コンシューマやビジネスパーソンは、動画やグラフィック・コンテンツを多人数で共有し、幅広く活用できます。

今年3月にフロリダ州オーランドで開催された携帯電話関連の展示会「CTIA Wireless 2007」で初めて発表されたDLPピコ・プロジェクタをもとに改良された第2世代は、サイズおよび画質の両面においてさらに飛躍的な進歩を遂げました。

最新型である本試作品は、薄さ10mmの標準的な薄型携帯電話のきょう体(ケース)にほぼ収められています(ファンやその他の可動パーツを除く)。第1世代の試作品と比較して、より薄く小さくなったため、携帯電話やデジタルカメラ、携帯型メディアプレーヤーなど様々なモバイル機器への搭載が容易になります。

DLPテクノロジーのラインナップの中でも最小となるDLPピコ・プロジェクタは、DLP HDTVやDLPフロントプロジェクタのディスプレイ・テクノロジーと同様に、色むらのない、鮮明で明るくシャープな高画質のソリューションを提供します。DLPピコ・プロジェクタによって、ユーザは壁面などをスクリーン代わりに、A4サイズ(210×297mm)程度のイメージやビデオクリップを投影することが出来ます。

TIのDLP事業部、フロント・プロジェクション製品担当エマージング・マーケット・ビジネス・マネージャのフランク・モイジオ(Frank J. Moizio)は、以下のように述べています。「DLPピコ・プロジェクション・テクノロジーは、モバイル機器によるイメージ視聴体験を大きく変える可能性を秘めています。今日ではおよそ14億台のモバイル機器が普及していますが、それらのディスプレイは3.5インチ以下の小さなサイズです。TIのイノベーションは、小型携帯機器のサイズにとらわれることなく、より迫力のある情報や映像の表示を可能にします」

Foxconn、Sypro Optics、Young OpticsのOEMメーカ各社は、モバイル・プロジェクション市場において卓越した製造力と革新的なデザイン性を発揮しています。各社とも、最終製品メーカや各ブランドとの協力により、超小型・携帯用プロジェクタ製品やプロジェクタ機能を内蔵したポータブル製品など、真の「モバイル」製品の実現に寄与します。

DLPプロジェクタの主なメリットとして、以下の点が挙げられます。

  • 画素間が非常に狭く、なめらかな映像
  • 速い動画でも鮮明で明るくシャープな再生
  • BrilliantColor™ テクノロジーによる、いきいきとした色彩表現
  • 実績のある信頼性-埃や塵の影響を受けず、色むらや変色が少ない安定した画質

DLP 製品の詳細については、http://www.dlp.com/jp をご覧ください。

DLP® テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP®映像テクノロジーは鮮明で明るくシャープな映像を提供します。大画面HDTV、ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機(DLP Cinema®)などに採用されています。現在世界50社以上の企業がDLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館における4,500以上のデジタルシネマ上映における実績をベースに開発された、唯一のHDTV向け技術です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLP テクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、スムーズな画像と動きの速い動画の優れた再生機能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムの累積出荷台数は1,300万台を記録しました。

関連リンク  
DLP® 製品 トップページ

※ DLP、DLPロゴはテキサス・インスツルメンツの商標または登録商標です
※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します