デジタルTVへの複数の機器接続を実現する3:1および2:1デバイス

SCJPR-07-074 2007年9月10日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、DVI（デジタル・ビデオ・インターフェイス）および HDMI（高品位マルチメディア・インターフェイス）向けに、新型ビデオ・スイッチである『TMDS351』（3ポート）および『TMDS251』（2 ポート）の二品種を発表しました。これらの新型ビデオ・スイッチは、ゲーム・コンソール、デジタル・ビデオのスイッチボックス、セット・トップ・ボックスまたはDVDプレーヤなどから入力される3本または2本のデジタル・ビデオ信号を1個のHDTVディスプレイに接続できます。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tmds351（日本語）から参照できます。

『TMDS351』および『TMDS251』の各デジタル・ビデオ・スイッチは、1ポートあたり4個のTMDS（Transition Minimized Differential Signaling、映像信号のデジタル伝送方式）信号チャネル、1個のホット・プラグ・ディテクタおよび1個のデジタル・ディスプレイ制御インターフェイスを内蔵しています。個々のTMDSチャネルは最高2.5 Gbps（ギガビット/秒）の信号伝送レートをサポートしており、12ビット・ディープカラー、1080pの解像度を実現できます。TMDSレシーバ入力にはオン/オフ可能な50Ωの終端抵抗も内蔵されており、外付けの終端抵抗が不要です。『TMDS351』および『TMDS251』の各デジタル・ビデオ・スイッチは、共通のパッケージおよびピン接続であり、3ポートと2ポートの HDMI入力向けに共通のプラットフォームを迅速に開発できます。

『TMDS351』および『TMDS251』の各HDMI/DVIスイッチは、選択可能なレシーバのイコライゼーションを提供することから、異なる入力ケーブル長に対応でき、より長い伝送ケーブルにおいてデータのアイパターン特性を向上し、より高い雑音への余裕を実現します。各スイッチのTMDS入力回路はHBM（人体モデル）において8kV（キロボルト）のESD（静電気放電）保護を提供します。

『TMDS351』および『TMDS251』の各HDMI/DVIスイッチは、省電力動作もサポートしています。システムがスタンバイ・モードで、信号源からデジタル・オーディオおよびビジュアル・コンテンツの伝送入力がない場合、『TMDS351』および『TMDS251』の3.3V（ボルト）電源をオフにすることにより、TMDS入力、出力、内蔵のスイッチ回路の消費電力を最小にできます。

『TMDS351』および『TMDS251』の各スイッチは、デジタル・ビデオ・システムに最適化された『DaVinci™』プロセッサ、3回路内蔵の『TVP7000/1』8/10ビット・ビデオADC（ADコンバータ）、DLP® テクノロジーをはじめとするハイパフォーマンス・アナログ製品およびDSP（デジタル・シグナル・プロセッサ）などで構成されるTIの包括的なビデオ・アプリケーション向け製品に加わります。TIはお客様のビデオ製品向けにシリコン・チップ、ソフトウェア、システムに関する専門知識およびサポートを供給し、市場投入時間を短縮します。TIの包括的なビデオ製品の詳細、ならびに最新のVideo and Imaging Solutions Guideに関してはhttp://www.ti.com/video（英文）から参照できます。

『TMDS351』および『TMDS251』の特性表

価格と供給について
『TMDS351』および『TMDS251』の各スイッチは現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは64ピンTQFPです。1,000個受注時の単価（参考価格）は『TMDS351』が2.50ドル、『TMDS251』が1.60ドルです。

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