DLP® プロジェクタなどの画質とコントラスト比が飛躍的に向上

SCJPR-07-073 2007年9月7日

テキサス・インスツルメンツ（本社：米国テキサス州ダラス、社長兼CEO：リッチ・テンプルトン、略称：TI）は本日、DLPテクノロジーの最新のチップセットとなる『DarkChip™ 4』を発表しました。『DarkChip 4』は、製品のネイティブ・コントラスト比を最大で30%高め、画質とコントラスト比におけるDLPテクノロジーの優位性をさらに強化します。
フロントプロジェクタからテレビまで、すべてのDLP製品にはDarkChipテクノロジーを使用したチップセットが採用されています。『DarkChip™ 4』は、2008年に発売される多数の製品に搭載予定です。

TIの副社長兼DLP事業部フロント・プロジェクション製品部ビジネス・マネージャのラース・ヨダーは、次のように述べています。「弊社の提供する現行のDLPチップセットを用いて、お客様は優れた画質を誇る高性能のホームシアター製品を市場に投入しています。今回、次世代DLPチップの導入により、今後の製品作りへのお手伝いができることを嬉しく思います。お客様は、より多様なプロジェクタの開発が可能になり、さまざまな市場ニーズに応えることができるでしょう」

『DarkChip 4』のプロセスは、デジタルシネマのパイオニアとして世界を大きくリードするDLP Cinema® の映像向けに、デジタルシネマ業界が求める高い輝度とコントラストを提供すべく開発されました。同チップにおける大幅なコントラスト比の向上は、おもにDLPチップを生産するためのリソグラフィー技術の進化や、その他の独自プロセスの改良によるものです。

DLPテクノロジーの光学システムは、ランプからの光を効率的にスクリーンに投影させ、驚くほどくっきりとした白、より深い黒、そして弾けるようなイメージを表現でき、プレゼンテーションや映画鑑賞に最適です。DLP製品の高いネイティブ・コントラスト性能は、どのようなシーンにおいても、安定したプロジェクタのシステムコントラストを実現できます。また、ネイティブ・コントラストはプロジェクションシステムの黒レベルの性能を決定づけます。

TIのDLP事業部DLP HDTV製品担当ビジネス・マネージャのアダム・クンズマンは、以下のように述べています。「弊社では、HDTVの視聴が最良のものとなるよう、常に新たな手法を模索し取り入れています。DLPテクノロジーのミラーが映し出すネイティブ・コントラスト性能が高ければ高いほど、スクリーンから飛び出すような立体的な奥行き感のあるイメージが生まれます。『DarkChip 4』による技術革新は、DLP独自の優れた色再現性、高解像度、鮮明さ、デジタル画像処理などを組み合わすことにより、お客様が市場をリードできる競争力のある製品作りをサポートいたします」

現在、米国コロラド州デンバーで開催されているホームシアターの展示会「CEDIA」において、TIは新たなDLPチップセットをはじめとするデモを行っています。『DLP DarkChip™ 4 Theater』は、1080p 3チップDLPプロジェクタとして無数の色と15,000:1という高コントラスト比を生み出します。
ブースではさらに、『DarkChip 4』とLED光源により100,000:1を超えるネイティブ・コントラスト比を実現するDLP HDTVも展示しています。

DLP® テクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLP® 映像テクノロジーは鮮明で明るくシャープな映像を提供します。大画面HDTV、ビジネスおよびホームシアター向けフロントプロジェクタ、業務用大型プロジェクタ、デジタルシネマ用映写機（DLP Cinema® ）などに採用されています。現在世界50社以上の企業がDLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しています。DLPテクノロジーは、世界各地の映画館における4,500以上のデジタルシネマ上映における実績をベースに開発された、唯一のHDTV向け技術です。すべてのDLPチップの中核には、最大220万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLP テクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、スムーズな画像と動きの速い動画の優れた再生機能を実現します。1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステムの累積出荷台数は1,300万台を記録しました。

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