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日本TI、ローパワー・ワイヤレス・アプリケーション向けにSub-1GHz RFトランシーバを発表

2007年09月03日

システム・コストの削減と高性能を同時に提供する高集積デバイス

システム・コストの削減と高性能を同時に提供する高集積デバイス

SCJPR-07-070 2007年9月3日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、Sub-1GHz(1ギガヘルツ未満の周波数帯)向けの RF(高周波)トランシーバ、『CC1101』を発表しました。この新製品は、低消費電力、高い集積度、最良のRF性能などの特長を備えています。『CC1101』は防犯アラームおよびセキュリティ、メータの自動読み取り、工業用モニタおよび制御、ホーム・オートメーションおよびビルディング・オートメーションなどの分野におけるローパワー・ワイヤレス・アプリケーション向けに開発されました。『CC1101』は、既に日本TIが提供している『CC1100』Sub-1GHz RFトランシーバとの間でコードの互換性を保ちながら、性能をさらに向上させた製品です。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/cc1101(日本語)から参照できます。

『CC1101』は、315 MHz、433 MHz、868 MHzおよび915 MHzのISM(Industry-Scientific-Medical)およびSRD(Short Range Device)の各バンド(周波数帯)向けに設計された製品ですが、300~348 MHz、387~464 MHz、779~928MHzの各周波数帯の任意の周波数にも簡単にプログラムでき動作が可能です。複数の周波数帯および変調フォーマットを良好にサポートすることから、既存のRF利用の最終機器との間で互換性を実現できます。

『CC1101』はパッケージの取り扱い、データのバッファ、バースト送信、空きチャネルのアセスメント、リンク品質の指標、Wake-on Radio(*)などのための広範囲のハードウェア・サポートを提供します。またSPIインターフェイス経由で主要な動作パラメータと内蔵の64バイトの送信/受信 FIFOを制御できます。代表的なシステム内では、『CC1101』はTIの『MSP430』超低消費電力マイクロコントローラをはじめとするマイコンおよび数個の受動部品と共に使用します。広範囲のデジタル機能によって開発期間を短縮すると同時に、高いデータ・レートの場合でもMCUの負荷の低減を実現できます。

(*注) Wake-on Radio :無線通信機器において、機器の間で通信可能な状態になった場合に、相互を自動的に接続してデータ交換を可能とする機能。

『CC1100』から『CC1101』への主な改善事項には、スプリアス特性の改善、近接位相雑音の低減、より高い入力飽和レベル、出力電力の立ち上がりの改善および周波数帯の拡張などがあります。

『CC1101』の特性表

項目 CC1101
周波数範囲 300 MHz ~ 348 MHz、387 MHz ~ 464 MHz、779 MHz ~ 928 MHz
スタンバイ電流 0.2 μA
電源電圧範囲 1.8 V ~ 3.6 V
ピン/パッケージ 20QFN
変調方式 FSK,OOK, MSK, GFSK
1,000個受注時の単価(参考価格) 1.85 ドル
動作温度範囲 -40 ℃ ~ 85 ℃
消費電流(受信時) 14 mA
消費電流(送信時) 15 mA
FSK データ・レート(最大値) 500 kbps
受信感度 (FSK) -111 dB
出力電力プログラム範囲 -30 ~ 10 dBm
RSSI 出力 デジタル
アンテナ接続 差動

供給と価格について
『CC1101』は現在出荷中で、日本TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは20ピンQLPです。1,000個受注時の単価(参考価格)は 1.85ドルより設定されています。またただちに開発に使用できる433 MHzおよび868/915 MHzの周波数帯向けの開発キットも供給されます。

ローパワーRFデベロッパー・ネットワークについて
TIのローパワーRFデベロッパー・ネットワークを活用することで、お客様はハードウェア・デザイン、モジュール、組み込みソフトウェア、ゲートウェイ、課金ツールその他に関する最適なパートナを見つけることができます。このローパワーRFデベロッパー・ネットワークはTIが推奨する各社、RF関連のコンサルタント各社、そして一連のハードウェア・モジュール製品ならびにデザイン・サービスを提供するデザイン・ハウス各社で構成されています。詳細に関してはhttp://www.ti.com/lprfnetwork(英文)から参照できます。

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