SCJPR-07-067 2007年8月27日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、高い電流出力で、3 ppm/℃（1 ppm = 百万分の一/℃、最大値）の温度ドリフト、高精度、低価格のCMOS構成電圧リファレンス製品ファミリ、『REF50xx』を発表しました。これらの新型リファレンス製品は、これまで、高価格の埋め込み型ツエナ・テクノロジーのみで実現可能であった高精度およびシステム性能レベルを低価格で提供します。『REF50xx』は次世代の工業用プロセス制御向けに設計された製品ファミリであり、その他に医療用計装機器、高精度データ・アクイジション、試験・計測機器をはじめとする幅広いアプリケーションに適合します。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/ref5020（日本語）から参照できます

『REF50xx』は±10 mA（ミリアンペア）と高い出力電流を提供することから、オペアンプによる追加バッファ・アンプなしで高い精度のADC（ADコンバータ）の電圧リファレンスを実現できます。『REF50xx』は0.05%（最大値）と高い精度、2.5 V（ボルト）出力の場合に7.5μVp-p（マイクロボルト　ピーク-ピーク）と低い出力電圧雑音を提供することから、高分解能のADCを使用するアプリケーションにおいて最高の性能を実現できます。また低い温度ドリフトによって動作温度範囲内のシステムの誤差を最小にできます。

『REF50xx』製品ファミリの電源電圧範囲は出力電圧 +0.2V ～ 18Vと広く、最高のシステム性能を提供します。『REF50xx』製品ファミリの出力電圧は次の6種類です。

『REF5020』 ： 2.048 V
『REF5025』 ： 2.5 V
『REF5030』 ： 3.0 V
『REF5040』 ： 4.096 V
『REF5045』 ： 4.5 V
『REF5050』 ： 5.0 V

『REF50xx』製品ファミリは、±15 mV（ミリボルト）の出力電圧調整を実現するTRIMピン、温度監視のためのTEMPピンをはじめとした、標準化されたピン接続を備えています。『REF50xx』製品ファミリの諸特性は -40 ℃～+125℃の拡張工業用温度範囲で規定されています。

『REF50xx』（標準バージョン）の特性表

価格と供給について
『REF50xx』電圧リファレンス製品ファミリは現在、標準バージョンおよびハイグレード・バージョンを出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは8ピンSOです。8ピンMSOPは2007年第3四半期から供給の予定です。1,000個受注時の単価（参考価格）は標準バージョンが1.85ドルより、またハイグレード・バージョンが3.50 ドルより設定されています。

TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』に関しては、http://www.ti.com/analogelab（英文）から参照できます。

関連リンク 　
アナログ製品 トップページ

※　すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。