CORPPR-07-007 2007年8月20日

テキサス・インスツルメンツ（本社：米国テキサス州ダラス、社長兼CEO：リッチ・テンプルトン、略称：TI）は、無線周波数（RF）集積回路（IC）の設計に特化する非上場企業Integrated Circuit Designs, Inc.（ICD）を買収したと発表しました。ICDが持つ設計の専門知識とTIの広範な高性能アナログおよび低消費電力マイクロコントローラ製品ポートフォリオを組み合わせ、産業、商用、消費者アプリケーションに向けたTIの業界をリードする低消費電力RFソリューションの提供能力を強化します。

本買収は、TIの低消費電力RFポートフォリオを強化する最新の戦略的案件で、ZigBee® 準拠や独自仕様のワイヤレス・システム向け近距離・低消費電力RFトランシーバの大手プロバイダであるチップコン社の買収に続くものです。

TIのプレシジョン・アナログ・ビジネス・マネージャであるデイビッド・ジョーンズ（David Jones）は次のように述べています。「産業、商用、住居システムに近距離無線テクノロジーを組み込む需要は高まる一方であり、革新的なRFデバイスの幅広いポートフォリオを提供していくことがTIにとって非常に重要です。ICDの設計ノウハウをポートフォリオに加えることで、TIはこれまでの低消費電力ワイヤレス・ビジネスを補完し、包括的なRFソリューションを顧客に提供する能力を強化します」

ICDの創業者で会長兼社長のエドワード・チャルフィン（Edward Chalfin）氏は次のように述べています。「TIとひとつになり、TIが持つ設計リソースと低消費電力RF分野の専門知識を拡充できることは、非常な喜びです」

ICDは1995年、アナログおよびミックスド・シグナルIC設計のコンサルティング・サービスを提供する企業として設立されました。アナログIC設計のノウハウとIPポートフォリオを中核とするほか、物理レイアウト、テストエンジニアリング、プロジェクト管理にも強みを有します。本社は米国メリーランド州エリコット、従業員数は16名です。買収の条件等は非公開です。

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