業界最小サイズ2 mm角パッケージで出力電流1Aを提供、
600 mA、及び300 mA出力製品も同時リリース

SCJPR-07-064 2007年8月9日

日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：山崎俊行、略称：日本TI）は本日、業界で最も小型なパッケージで1A（アンペア）出力可能な、2.25 MHz（メガヘルツ）動作の高性能同期整流降圧型DC/DCコンバータ、『TPS62290』を発表しました。また、600mA（ミリアンペア）を出力する『TPS62260』および300mAを出力する『TPS62240』の2品種も合わせて発表しました。

これらの新製品はローパワー動作のDSP（デジタル・シグナル・プロセッサ）およびマイクロコントローラを搭載するポータブル電子機器をサポートし、Bluetooth対応のヘッドセット、携帯電話など、Li-Ion（リチウム・イオン）バッテリを電源として動作する幅広いアプリケーションにおいてバッテリ動作時間を延長するとともに、基板実装面積の節約にも役立ちます。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/TPS62290（日本語）から参照できます。

今回発表された『TPS62290』、『TPS62260』および『TPS62240』の同期整流降圧型DC/DCコンバータ製品は、0.6V（ボルト）～6Vの出力電圧を高効率かつ±1.5%の電圧精度で出力し、TIの『C5000』及び『DaVinci™』DSP製品、『MSP430』超低消費電力マイクロコントローラなど、超高精度な電源電圧を要求するプロセッサ・コア向けの電源ソリューションを実現します。

『TPS62290』の出力電流は1 A、入力電圧範囲は2.7 V～6 V（最大出力時）であり、電源入力として単一セルのLi-Ionバッテリ、3セルのNiMH（ニッケル水素）バッテリまたは3セルのアルカリ電池を使用できます。『TPS62290』は15μA（マイクロアンペア）と低い無負荷時消費電流により、軽い負荷条件の場合にはパワー・セーブ・モードで動作し、広い負荷電流範囲で高い効率を実現し最高95%の高効率を示します。低雑音を要求するアプリケーションでは、MODEピンをHレベルにすることで固定周波数のPWM（パルス幅変調）モードで動作させることができます。またシャットダウン・モードでは『TPS62290』の消費電流を1μA未満まで低減できます。

同時に発表された『TPS62260』は600 mAの出力電流を、また『TPS62240』は300 mAの出力電流をサポートします。『TPS62260』および『TPS62240』は『TPS62290』と同一の制御方式を採用し高性能を提供します。

『TPS62290』、『TPS62260』および『TPS62240』は2 mm（ミリメートル）角、高さ0.8mmのロー･プロファイル6ピンSONパッケージと、2.25 MHzのスイッチング周波数という特長を組み合わせ、厳しい小型化の要件を持つバッテリ動作の各種アプリケーションの設計において、基板実装面積の節約に役立ちます。例えば『TPS62260』は、2.2μH（マイクロヘンリー）の小型インダクタ、4.7μF（マイクロファラド）の入力コンデンサ、それに安価な10μFの出力コンデンサなど、合計3個の外付け部品を追加するだけで、実装面積が21.5mm²とコンパクトな電源ソリューションを実現できます。

『TPS62290』、『TPS62260』、『TPS62240』の特性表

供給と価格について
『TPS62290』、『TPS62260』および『TPS62240』は現在量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。1,000個受注時の単価（参考価格）は『TPS62290』が1.75ドル、『TPS62260』が1.20ドル、『TPS62240』が0.95ドルです。『TPS622xx』コンバータの評価モジュール、アプリケーション・ノート、TIの包括的なパワー・マネジメントICの詳細に関しては、http://power.tij.co.jp/（日本語）から参照できます。

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