2007年08月07日
高速アプリケーションに低消費電力と柔軟性を提供する新製品
SCJPR-07-063 2007年8月7日
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、最高 4.25 Gbpsのデータ伝送レートをサポートする新型クロスポイント・スイッチ、『SN65LVCP404』(4×4 スイッチ)と『SN65LVCP402』(2×2 スイッチ)の二品種を発表しました。『SN65LVCP404』と『SN65LVCP402』は、ワイヤレス基地局やIPネットワークのルータをはじめとする大容量データ通信機器内で使用されるXAUI(*1)のバッファ/分配器、バックボード伝送の予備系回路、高速ネットワーク・ルータ回路などのアプリケーションに使用されます。高速動作、低消費電力、低ジッタ性能の組み合わせにより、これらの用途に最適化されています。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/SN65LVCP404(日本語)から参照できます。
今回発表された『SN65LVCP404』と『SN65LVCP402』はクロスポイント・スイッチとバッファの両機能を備えており、入力と出力の組み合わせを任意に設定できることにより、高速データ伝送を必要とする幅広いアプリケーションからの要求に対応できます。
『SN65LVCP404』および『SN65LVCP402』のその他の特長
(*1) XAUI … 10GbE Attachment Unit Interface:
10GbEインタフェースにおいて、光トランシーバユニットとネットワークレイヤを接続するために規定された電気インタフェース。 3.125Gbpsの接続を4本使用することで10Gbpsの速度を確保している。
(*2) イコライザ … Equalizer :
劣化した信号を補正し、受信側入力回路が情報を正確に処理出来る状態にします。
(*3) プリ・エンファシス … Pre-emphasis :
伝送の過程で発生するレベル低下による信号の品質劣化を補うための技術。
(*4) シグナル・インテグリティ … Signal Integrity :
データ信号を正しく伝送する技術。
『SN65LVCP404』,『 SN65LVCP402』は、M-LVDS、LVDS、PECL、RS-485、PCI Express、Gigabit Ethernetのシリアライザ/デ・シリアライザ製品ファミリおよびインタフェース製品ポートフォリオに、高速クロスポイント。スイッチとして追加されます。TIのインタフェース向け製品ポートフォリオの詳細に関しては、 http://www.ti.com/interfaceselection(英文)から参照できます。
TIでは、通信インフラ向けに最適化された、シングル・コアおよびマルチインタフェースーのDSPも供給しています。これらのDSP製品は複数の標準インタフェース規格を搭載し、内蔵されたトランスコーディング、メディア・ゲートウェイをはじめとした幅広いコア・ネットワーキング・アプリケーションをサポートしています。特定目的向けのソフトウェア・ライブラリおよびサードパーティからのリファレンス・デザインと組み合わせ、TIは通信インフラ市場向けに堅牢性を備えた製品群を提供します。
『SN65LVCP404』および『SN65LVCP402』の特性表
項目 | SN65LVCP402 | SN65LVCP404 |
電源電圧 | 3.3 V | |
ICC (最大値) | 110 mA | 200 mA |
信号伝送レート(最大値) | 4250 Mbps | |
動作温度範囲 | -40 ℃ ~ 85 ℃ | |
内蔵トランスミッタ数 | 2 | 4 |
トランスミッタの伝搬遅延時間 (代表値) | 1 ns | |
内蔵レシーバ数 | 2 | 4 |
レシーバの伝搬遅延時間 (代表値) | 1 ns | |
入力信号 | CML | |
出力信号 | VML | LVDS |
ピーク-ピーク・ジッタ (最大値) | 30 ps | |
製品間スキュー (最大値) | 500 ps | |
静電気放電耐圧(人体モデル) | 3 kV |
供給と価格について
『SN65LVCP404』と『SN65LVCP402』は現在供給中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは『SN65LVCP404』が48ピンQFN、『SN65LVCP402』が24ピンQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は『SN65LVCP404』が9.85ドル、『SN65LVCP402』が6.65ドルです。
TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新のセレクション・ガイドのダウンロードに関しては、http://www.ti.com/analogelab の『Analog eLab Design Center』(英文)から参照できます。
関連リンク
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