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日本TI、工業用アイソレーション・アプリケーションにおいてシステム性能の向上、動作寿命の延長、コストの低減を提供する2回路内蔵の高速デジタル・アイソレータを発表

2007年07月23日

SCJPR-07-058 2007年7月23日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、自社の革新的なキャパシティブ・アイソレーション・テクノロジーを活用した2回路内蔵の新型デジタル・アイソレータ、『ISO7220』および『ISO7221』を発表しました。これらの製品は、市場の同種の製品と比較して、高速のデータ伝送、高い電磁耐性、および長い動作寿命を提供します。『ISO7220』および『ISO7221』はファクトリー・オートメーション、プロセス制御、コンピュータの周辺機器、データ・アクイジション・システムをはじめとした高電圧、高ノイズ環境で使用されるアプリケーションにおいて、システム性能の向上およびコストの低減を実現します。『ISO7220』の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/iso7220(日本語)から、『ISO7221』の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/iso7221(日本語)から参照できます。



TIのキャパシティブ・テクノロジーは既存のインダクティブ方式の伝送デバイスと比較して106 乗倍(百万倍)もの電磁耐性を実現することで、工業環境で頻繁に発生しシグナル・インテグリティを悪化させる外部磁界に対する高い耐性を提供します。また、これらの新型デバイスは高速の過渡電圧波形によるデータ伝送障害に対しても高い耐性を備え、25 kV/μs(最小値)の過渡電圧保護も提供します。

TIのキャパシティブ・テクノロジーは4,000V(ピーク)の直流絶縁耐圧によるアイソレーション機能、および25年を超える予測動作寿命を提供します。市場の同種の製品の予測寿命は7~10年ほどです。これらの特性はデバイスの性能および動作寿命を低下させる電圧過渡波形の存在する工業用アプリケーションにとって非常に重要な機能です。

『ISO7220』および『ISO7221』は絶縁型の電源と組み合わせて使用することで、高電圧雑音の阻止、グラウンドの分離、近くのグラウンドからのノイズ電流の侵入の阻止を提供し、回路の破壊や動作への妨害を防止します。

『ISO7220』は同方向に配置されたアイソレータを2回路内蔵し、『ISO7221』は互いに逆方向に配置されたアイソレータを2回路内蔵しています。使用される状況に応じてデバイスを選択することで、プリント基板レイアウトの簡素化に役立ちます。

『ISO7220』と『ISO7221』には、次のような特長があります。

  • 三種類の伝送速度のオプション:1Mbps、25Mbps、150Mbps
  • チャネル間スキュー :1ns
  • 製品間スキュー :3ns
  • ジッタ :1ns
  • パルス幅歪み :1ns
  • ESD保護 :4kV
  • 電源電圧 :3.3Vおよび5Vの任意の組み合わせが可能


今回発表されたデジタル・アイソレータ 『ISO7220』および『ISO7221』は、1394(FireWire™ )、USBやPCI Expressなどのコンピュータ、およびコンシューマ向け接続ソリューションからUART、LVDS、M-LVDS、RS-485、RS-232、CANその他の工業用シリアル通信標準までのTIの包括的なインターフェイス・ソリューション向け製品ポートフォリオに追加されます。

『ISO7220』および『ISO7221』の特性表

項目 ISO7220A ISO7220C ISO7220M ISO7221A ISO7221C ISO7221M
内蔵回路数 (回路配置) 2 回路 (同一方向) 2 回路 (逆方向)
定格絶縁耐圧 (RMS) 2500 V 2500 V
電源電圧 3.3V, 5V 3.3V, 5V
伝送データ・レート 1 Mbps 25 Mbps 150 Mbps 1 Mbps 25 Mbps 150 Mbps
入力ノイズ・フィルタ 有り 無し 有り 無し
伝搬遅延時間(最大値) 475 ns 42 ns 16 ns 475 ns 42 ns 16 ns
TTL/CMOS 入力レベル TTL CMOS TTL CMOS


供給と価格について
『ISO7220』および『ISO7221』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは8ピンSOICです。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.95ドルで、評価モジュールも供給されます。3回路および4回路内蔵のバージョンは、現在サンプル出荷中で、量産出荷は2007年第4四半期に予定されています。

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