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日本TI、高実装密度のブレード・サーバ向けに、単一チャネル、柔軟なスタック構成が可能な業界初のDC/DCコントローラを発表

2007年06月26日

複数の電源を相互接続し、負荷への対応能力の向上、効率の最高化を実現する高い柔軟性のPWMコントローラ

複数の電源を相互接続し、負荷への対応能力の向上、 効率の最高化を実現する高い柔軟性のPWMコントローラ

SCJPR-07-053 2007年6月26日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、柔軟なスタック構成(複数デバイスの並列動作)が可能で、データ・センターや通信用機器の電源を、高い性能および設計の柔軟性、ならびに高度なスケーラビリティを備え、インターリーブ化した電源システムへと変貌させる『TPS40K™』コントローラ・ファミリの単一チャネル・バージョンの製品、『TPS40180』を発表しました。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/tps40180(日本語)から参照できます。

今回発表された『TPS40180』同期整流DC/DCコントローラを使用することで、電源システムの設計者はスタック構成によって複数のパワー・モジュールを相互に接続し、出力電流10A(アンペア)~200Aの電源をより高い実装密度で構成できます。『TPS40180』は2006年に発表された『TPS40140』デュアル・フェーズ・コントローラを元に開発された単一チャネル・バージョンの製品であり、特に『TPS40140』のデュアル・フェーズ機能が不要なアプリケーションにおいて、既存の基板に追加回路やドーター・ボードを増設する場合に、より高い設計の柔軟性を提供します。

『TPS40180』は自動フェーズ・バランス機能を備えており、電源の入力および出力の両方の平滑コンデンサに流れるリップル電流を最少化し、ソリューション全体をより小型化できます。さらに複数の出力レールを同期させ、より高いレベルの電源密度および柔軟性を実現する回路形式を実現できると同時に、システムのEMI(電磁干渉)雑音も最少化できます。このような負荷の共有機能によって、各モジュールを並列接続し均等な出力電力を負荷へ供給できる、モジュール化した電源設計を実現できます。

『TPS40180』は4.5V(ボルト)~15Vの電源電圧で動作し、2V~40Vの広い入力電圧変換範囲をサポートします。この製品は1フェーズあたり1MHz(メガヘルツ)のプログラマブルのスイッチング周波数で15Vの入力電圧を0.7Vの出力電圧に変換できることから、動作中には入出力で最高8MHzの実効リップル周波数を実現します。また『TPS40180』は±0.5%と高精度の0.7V電圧リファレンスおよび高精度の負荷センス差動アンプを内蔵し、0.1%と高い電源安定度および負荷安定度を実現します。

『TPS40180』は現行の電源向けに、プリバイアス・スタートアップ機能、プログラマブルのUVLO(電圧下降ロックアウト)、損失の低いDCRまたは抵抗による電流センス、パワー・グッド、ソフト・スタート制御、同期入力、プログラマブルの過電流保護、過熱保護をはじめとする完全な管理・制御機能を内蔵しています。さらに『TPS40180』は、デバイス内部のリファレンス電圧を調整して外付け部品の許容誤差を補正できる、ユニークなトリミング機能を提供します。この機能は、システム総合的な精度の向上ならびにコンバータ回路の出力電圧をより厳しい仕様に適合させるために役立ちます。

『TPS40180』の特性表

項目 TPS40180
回路形式 スタッカブル、マルチフェーズ
電源電圧範囲 4.5 V ~ 15 V
入力電圧範囲 2 V ~ 40 V
チャネル 1 出力電圧範囲 0.7 V ~ 5.8 V
安定化出力数 1 チャネル
チャネル 1 出力 電流(最大値) 25 A
スイッチング周波数(最大値) 1000 kHz
ピン/パッケージ 24QFN
1,000個受注時の単価(参考価格) 2.05 ドル


供給と価格について
『TPS40180』は現在量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは4mm(ミリメートル)角の24ピンQFNです。1,000個受注時の単価(参考価格)は1.95ドルです。『TPS40180』および『TPS40140』の評価モジュール、アプリケーション・ノート、リファレンス・デザインおよび『Power Management Selection Guide』に関しては、http://www.tij.co.jp/tps40180(日本語)から参照できます。

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