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日本TI、ZigBeeR ワイヤレス・センサ・ネットワーキング向けに業界初の位置検出SoC製品を発表

2007年06月25日

メッシュ・ネットワーク内の位置を正確に算出するローパワー・ネットワーク用デバイス

メッシュ・ネットワーク内の位置を正確に算出する ローパワー・ネットワーク用デバイス

SCJPR-07-052 2007年6月25日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、チップコン製品ラインアップから、ハードウェアによるロケーション・エンジンを搭載し、ローパワーZigBee® /IEEE802.15.4ワイヤレス・センサ・ネットワーキング・アプリケーション向けに、業界初のSoC(システム・オン・チップ)ソリューション、『CC2431』を発表しました。資産および機器の追跡、在庫管理、リモート制御、セキュリティおよび課金ネットワークなど、さまざまなアプリケーション向けに開発されました。このデバイスは業界をリードするTIのZigBeeプロトコル・スタックである「Z-Stack™」でもサポートしています。本件の詳細はhttp://www.tij.co.jp/cc2431(日本語)から参照できます。



『CC2431』は、業界初のローパワーRFアプリケーション向けSoCソリューションである『CC2430』をもとに開発された製品であり、『CC2430』と『CC2431』の両デバイスは、業界をリードする『CC2420』RFトランシーバ・コア、『8051』マイクロコントローラと128kB(キロバイト)のフラッシュ・メモリ、8kBのRAM、およびセンサ・ネットワークに必要な周辺回路を7mm(ミリメートル)角の小型パッケージに内蔵しています。

『CC2431』のRSSI(Received Signal Strength Indicator)をベースとしたロケーション・エンジンは、既存の位置に設置された『CC2430』内蔵のリファレンス・ノードからの受信信号の強度を基にして、各ノードの位置を正確に計算し、その位置情報をコレクタ機器(コンピュータ、PDA、ハンドセット等)へ送信します。このロケーション・エンジンの機能によって、中央処理型のロケーション・システムなどに比べ、ネットワーク・トラフィック演算や通信遅延が低減します。また位置精度を3~5m(メートル)程度へ実現できます

TIのハイパフォーマンス・アナログ・ビジネス担当シニア・バイスプレジデントのアート・ジョージ(Art George)は次のように述べています。「『CC2431』は「Z-Stack」と組み合わせることで、市場で最も高い競争力を持ったZigBeeソリューションを提供すると同時に、チップコン製品の高い革新性と市場のリーダーシップを実証する製品です。この製品によって、お客様は市場投入時間を短縮し製造コストを低減すると同時に、高い信頼性と堅牢性を備えたワイヤレス・ネットワークを構築できます」

TIの「Z-Stack」プロトコル・ソフトウェアはZigBee2006標準規格に準拠して設計され、『CC2431』、『CC2430』、『CC2420』、『MSP430』を含む複数のプラットフォームをサポートしています。「Z-Stack」はZigBee製品のテストハウスであるTUV Rheinland による適合性試験の結果、ZigBeeアライアンスの「Golden Unit Status」(注*)の付与を受け、全世界の数千件ものZigBee製品開発各社において使用されています。「Z-Stack」はhttp://www.ti.com/zigbee から無料でダウンロードできます。 *注 『Golden Unit Status』: 今後実施されるZCP(ZigBee Compliant Platform)適合性試験の基準となる製品

『CC2431』の特性表

項目 CC2431
機能 2.4 GHz IEEE 802.15.4/ZigBee向けSoCソリューション (ロケーション・エンジン内蔵)
周波数(最小値) 2400 MHz
周波数(最大値) 2483.5 MHz
電源電圧範囲) 2 V ~ 3.6 V
ピン/パッケージ 48QFN
変調方式 DSSS
動作温度範囲 -40 ℃ ~ +85 ℃


供給と価格について
『CC2431』は現在サンプル出荷中で、量産出荷は2007年第3四半期に予定されています。このデバイスはRoHS指令に適合する7mm角の48ピンQLPパッケージで供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は6.45ドルです。『CC2430』は現在量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。開発作業を迅速にサポートする包括的なZigBeeデベロップメント・キットである『CC2431ZDK』も供給中です。

ローパワーRFデベロッパー・ネットワークについて
TIのローパワーRFデベロッパー・ネットワークを活用することで、お客様はハードウェア・デザイン、モジュール、組み込みソフトウェア、ゲートウェイ、課金ツールその他に関する援助を受けるための適切なパートナを見つけることができます。このローパワーRFデベロッパー・ネットワークはTIの推奨する各社、RF関連のコンサルタント各社、そして一連のハードウェア・モジュール製品ならびにデザイン・サービスを提供する独立系デザイン・ハウス各社で構成されています。詳細に関してはhttp://www.ti.com/lprfnetwork (英文)から参照できます。

単純、正確な動作を提供するワイヤレス制御テクノロジー: ZigBee
TIはZigBee アライアンスの発起人レベルの主力メンバーです。このアライアンスは高い信頼性、コスト効率、ローパワー、ワイヤレス・ネットワーク構成などの特長を持つ監視・制御向け製品を共同で実現する目的で結成された協力組織です。ZigBeeアライアンスのメンバーは、世界のテクノロジー・プロバイダならびにセットメーカー各社によって構成されています。このアライアンスはあらゆる法人、団体向けに開放されています。詳細に関してはhttp://www.zigbee.org (英文)から参照できます。

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