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TIのAureus DSP、Audio DSPとして世界で初めて、AVレシーバ向けドルビーTrueHDとドルビーデジタルプラスの認証を取得

2007年06月21日

HD DVDとBlu-rayの次世代DVD規格で映画館クラスのHiFiサウンドと強力な各種機能をサポート可能に

HD DVDとBlu-rayの次世代DVD規格で 映画館クラスのHiFiサウンドと強力な各種機能をサポート可能に

SCJPR-07-049 2007年6月21日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、革新的なオーディオ技術をタイムリーに提供するという継続的な取り組みの一環として、Aureus™ (読み:オーリアス)シリーズのオーディオ向けデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)が、ドルビーTrueHDとドルビーデジタルプラスの両規格の認証をAVレシーバ用として、世界で初めて取得したことを発表しました。これらのデコーダ機能をAVレシーバ / DVDレシーバ等に実装することによって、映画館並みの高品質サウンドを、コンテンツの作り手が意図した通りの音場で家庭でも楽しめるようになります。Aureus『DA7xx』DSPを製品に採用することで、 HD DVDやブルーレイなど次世代DVDプレーヤ、レコーダ、ホーム・シアターシステム(HTIB)などの各種プレーヤ製品から出力される、ハイ・ディフィニション(HD)ドルビーテクノロジ・サラウンドの再生が可能になります。、HDMI1.3で送信される96kHzまたは192kHz、ディスクリート8チャネルまでの高音質なロスレス音源のデコードという、優れたオーディオ機能を製品に付加することができます。本件に関する詳細はTIのホームページ( http://www.ti.com/performanceaudio5 英文)から参照できます。

高品位のカスタマイズ
Aureus™ DSPは、1個のDSPのみでデコード処理(192kHz/24ビット5.1ch, 96khz/24ビット7.1chのHDオーディオ)だけでなく、必要なポスト・プロセッシングもオリジナルのサンプリング・レートを落とさずに実行することができます。パフォーマンスの高いDSPでありながら、さらにTIの信号処理エキスパートによる最適化が行われているため、DSPの負荷が大幅削減され、コンシューマが期待する高品質サウンドが実現できる最高の環境を提供することができます。コストパフォーマンスの高いシングルチップ・ソリューションであるAureus™ DSPは、最新の各種次世代ディスク規格でも利用できる最高水準の機能をサポートするほか、入力からスピーカ出力に至るまでのデジタル処理の全工程において高音質・高精度を維持することができます。

日本TIでは、Aureus™ DSPによる既存のソフトウェア・ソリューションとシステム・フレームワークにHDオーディオ・デコーダを搭載することで、製品メーカの設計プロセスの負荷を大幅に軽減します。さらに、Aureus™ DSPは、HDMI 1.3伝送技術との完全互換を実現しており、Silicon Image社のVastLaneソリューションなどを搭載したAVレシーバでHDオーディオを伝送することができます。製品メーカ各社は、高性能オーディオ・フレームワークを使用することで、日本TIの提供する独自のポスト・プロセッシング・アルゴリズムや、Aureus™ 対応サードパーティによる最新のアルゴリズム(ドルビープロロジックIIx、ドルビーヘッドフォン、ドルビーバーチャルスピーカー、Audyssey MultEQ XT、Neural-THX Surround、SRS Circle Surround II、THXウルトラ2)を容易に組み込むことが可能です。

Aureus™ DSP
Aureus™ プロセッサの対象アプリケーションは、サラウンドのデコード処理と高速エンコード処理を必要とするホームオーディオ製品と車載製品全般です。Aureus™ ファミリは、32/64ビットの浮動小数点処理を行うプログラマブルDSPエンジンとソフトウェア・ソリューション一式で構成されており、製品メーカの開発者は、DSPのみならず、最適化された認証取得済みの業界標準のデコーダとポストプロセッサを受け取ることがきます。これにより、製品メーカ開発者は独自のオーディオ処理アルゴリズムの開発や実装に、より多くの時間を割くことが可能になります。
日本TIでは、バーブラウン製品のオーディオ・データ・コンバータ、Class-DアンプやPurePath Digital™ のオーディオ・アンプ、オーディオ・クロックなど、ホーム・エンターテインメント・オーディオ向けに、デジタル信号処理に必要なほぼ全ての製品を提供しています。日本TIはハードウェア、ソフトウェア、システム・インテグレーションの高い専門知識により、オーディオ・シグナル・チェーン全体の開発サポートを通じ、お客様が製品市場投入までの期間を短縮できる様、トータルでお手伝いいたします。本件に関する詳細は、日本TIのホームページ( http://www.tij.co.jp/audio )のオーディオ・セレクション・ガイドから参照できます。

供給とパッケージについて
32ビット浮動小数点のAureus 『DA7xx』HDデコーダ・ソリューションは現在量産出荷中で、256ボールのBGAパッケージと144ピンのTQFPパッケージで、日本TIおよび販売特約店から供給されます。Aureusデバイスと付属のソフトウェア・ソリューションおよびシステム・フレームワークも現在量産中であり、TIの開発ツールである『Code Composer Studio™ 』によってサポートされます。

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※ Aureus、PurePath DigitalおよびCode Composer Studioはテキサス・インスツルメンツの商標です。Dolby and Pro Logic はDolby Laboratoriesの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します