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日本TI、システムの熱管理向けに、±1℃の精度を持つリモートおよびローカル用温度センサを発表

2007年06月12日

温度検出ダイオードによる使いやすい監視機能によってシステムの設計作業を簡素化する新型温度センサ

温度検出ダイオードによる使いやすい監視機能によって システムの設計作業を簡素化する新型温度センサ

SCJPR-07-045 2007年6月12日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、ローカルの温度センサを内蔵するとともに、リモートの温度センサとしてCPU、マイクロプロセッサ、グラフィック処理ユニットやFPGAなどにおいてトランジスタのベース-エミッタ接合を使用した温度検出ダイオードを接続し、±1℃以内の温度精度を提供する温度センサIC(集積回路)、『TMP411』を発表しました。この製品は他の温度センサICと異なり、リモートの温度検出ダイオードの直列抵抗分および非理想的ファクタ(N-ファクタ)を補正するプログラマブルの機能を内蔵し、個々のプロセッサに必要な手間の掛かる抵抗較正作業を簡素化または省略できます。
本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/sc07095 (日本語)から参照できます。



『TMP411』は工業用コントローラ、サーバ、ビデオゲーム、デスクトップPCおよびノートブックPC、医療用機器をはじめとする幅広いアプリケーションにシステムの熱管理機能を提供します。また、通信の中央局機器、LCD/DLP™ /LCOSなどのプロジェクタ、ストレージ・エリア・ネットワーク、プロセッサやFPGAなどの温度監視などのアプリケーションにも最適です。

『TMP411』はプログラマブルの上限温度および下限温度のスレッシュホールド、ならびにアラート・ピンを備えており、潜在的な危険を持つ熱環境への即時対応策として使用でき、加熱によるシステムの故障を防止すると同時にシステムの停止時間を最短にすることから、連続的な動作の実現に役立ちます。『TMP411』はプログラマブルの非理想的ファクタ補正機能を内蔵し、あらゆるプロセッサに使用される温度検出ダイオードの特性補正に使用できます。

『TMP411』は標準的なI2C/SMBusとの互換性を持つ2線インターフェイス経由で動作します。また内蔵レジスタの設定によって-40℃~+125℃の温度範囲で9~12ビットの分解能を選択できます。リモートの温度計測範囲は最高+150℃です。『TMP411』をスリープ・モードに設定することで消費電流を10μA(マイクロアンペア、最大値)まで低減できます。

『TMP411』の特性表

項目 TMP411
インターフェイス 2線式、SMBus
温度範囲内の精度(リモートセンサー、最大値) ±1 ℃
温度範囲内の精度(ローカルセンサー、最大値) ±1 ℃
温度分解能(最小値) 9 ビット
温度分解能(最大値) 12 ビット
特性規定温度範囲 -40 ℃ ~ +125℃
電源電圧範囲 2.7 V ~ 5.5 V
シャットダウン時電流(最大値) 10 μA
静止電流(代表値) 400 μA
ピン/パッケージ 8MSOP


供給と価格について
『TMP411』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは小型の8ピンMSOPです。1,000個受注時の単価の参考価格は230円です。8ピンSOパッケージの供給は2007年6月末に予定されています。

TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』に関しては、http://www.ti.com/analog (英文)から参照できます。

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