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日本TI、デジタル・オーディオ機器の高音質化を実現する低ジッタ特性のS/PDIFレシーバを発表

2007年05月31日

システムの小型化ならびに外付け部品点数の低減に役立つ24ビット、96 kHzデジタル・オーディオ・
インターフェイス・レシーバ

システムの小型化ならびに外付け部品点数の低減に役立つ 24ビット、96 kHzデジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバ

SCJPR-07-040 2007年5月31日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、代表値で50ps RMS(ピコ秒、実効値)と、類似する性能のスタンドアロン形式のレシーバ製品と比較して約1/5の優れたジッタ特性を提供する24ビット、96kHz(キロヘルツ)のデジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバ、『DIR9001』を発表しました。この高集積度の製品は必要な外付け部品点数を低減するとともに、AV/DVDレシーバおよびアンプ、車載オーディオ・システム、デジタルTV、電子楽器、録音システム、高性能PCオーディオ・インターフェイスをはじめとする幅広いアプリケーションにおいてサウンド品質を向上します。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/sc07033 (日本語)から参照できます。

今回発表された『DIR9001』は、ハードウェア制御ピンを使用することで、内蔵する全機能を制御でき、外付けのマイクロコントローラによる制御が不要です。さらに、『DIR9001』は高性能のPLL(フェーズ・ロックド・ループ)を集積し、ジッタ性能を向上すると同時に内蔵のサンプル周波数カリキュレータを使用しない場合には外部クロックも不要です。これらの特長によって、『DIR9001』では類似のデジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバ製品に必要な外付け部品が不要となることから、システム全体のコストの低減に役立ちます。

『DIR9001』のその他の特長

  • S/PDIF、EIAJ CP-1201、IEC60958、AES/EBUをはじめとするステレオ・デジタル・インターフェイス向けに、28 kHz~108 kHzの範囲のあらゆる入力周波数をサポート
  • 50psのジッタ特性を備えた柔軟なマスター・クロック出力によって、システムの総合的なノイズ性能を向上
  • 5Vロジックへの対応、ならびにPCM(パルス・コード変調)出力フォーマットを選択可能であることから、既存のシステムへの導入が容易
  • ユーザ・データ、チャネル・データ、サンプリング周波数の各出力が分離されていることから、メイン制御プロセッサとの統合が容易で、システムにおいて、より高度な知的機能を実現
  • 車載アプリケーションに対応する広い動作温度範囲: -40℃~+85℃

50psの優れたジッタ性能を提供する『DIR9001』は、『PCM1792A』をはじめとするバー・ブラウンの高性能DAコンバータ製品のデータおよびクロック信号源として最適であり、高品位のデジタル・サウンドを提供します。また『DIR9001』はTIのコンシューマ向けおよびプロフェッショナル向けのS/PDIFおよびSRC(サンプル・レート変換)製品群を補完する日本TIの厚木テクノロジー・センターで開発されたDIRレシーバです。TIのデジタル・オーディオ・インターフェイス製品は、96 kHzのレシーバおよびトランスミッタ製品から、144dB(デシベル)のダイナミック・レンジ性能を持つSRC機能を提供する216 kHzのSRCとS/PDIFトランシーバの組み合わせまで、幅広い製品を供給しています。TIのデジタル・オーディオ・インターフェイス製品の詳細に関してはhttp://www.ti.com/audio (英文)から参照できます。

『DIR9001』の特性表

項目 DIR9001
ジッタ(代表値) 50 ps
サンプリング・レート(最大値) 108 kHz
電源電圧 3.3 V
ピン/パッケージ 28TSSOP
動作温度範囲 -40℃~+85℃
1,000個受注時の単価(参考価格) 1.95ドル

供給と価格について
『DIR9001』は現在、鉛フリーの28ピンTSSOPパッケージで出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。1,000個受注時の単価の参考価格は1.95ドルで、サンプルも提供中です。


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