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日本TI、業界で最も広い同相電圧範囲を持つ、フィルタ追加可能な電流シャントモニタ製品を発表

2007年05月21日

モータ制御、パワー・マネジメントなどのアプリケーションにおいて容易な電流測定回路設計を提供

モータ制御、パワー・マネジメントなどのアプリケーションにおいて 容易な電流測定回路設計を提供

SCJPR-07-037 2007年5月21日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、-16V(ボルト)~+80Vと広い同相電圧入力範囲で電圧出力、ハイサイド(高電圧側)の電流シャントモニタ製品、『INA270』および『INA271』を発表しました。これらの新製品は、電流検出部と出力バッファ部の2ステージ構成になっており、電流検出部の出力端子と出力バッファ部の入力端子の間にフィルタ機能を追加することが可能です。パワー・マネジメント、バッテリ充電やモータ制御など、被測定回路のノイズ除去が必要な各種アプリケーションに最適です。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/sc07083 (日本語)から参照できます。



『INA270』および『INA271』は、大きな同相電圧が加わったシャント抵抗の両端の小さな電位差を測定するという困難な問題を解決するほか、内蔵の2ステージの間にフィルタ回路を接続でき、内蔵バッファは被測定回路からのノイズが除去された電圧出力を提供します。2ステージ構成でない場合はバッファ出力にフィルタ回路を接続することになり、ADコンバータや、その他の低インピーダンスの負荷を駆動する場合に追加のアンプが必要でしたが、この製品ではその必要はなくなります。

『INA270』および『INA271』は、+2.7V~+18Vの単一電源電圧範囲で動作しながら、例えば大容量バッテリの逆接続によって発生する-16Vから、過渡的なオーバーシュート波形の要求条件を超える+80Vまでの、広い同相電圧範囲を提供します。

さらに『INA270』および『INA271』は、動作温度範囲で3%(最大値)と高い精度、130kHz(キロヘルツ)と広い帯域幅、900μA(マイクロアンペア、最大値)と低い静止電流ならびに、-40℃~+125℃と広い温度範囲で諸特性が規定されているなど、数多くの特長を備えています。総合電圧利得は『INA270』が14倍、『INA271』は20倍です。これらのデバイスは通信、ノートブックPC、溶接機器、試験・計測機器にも最適です。

『INA270』および『INA271』の特性表

項目 UCC28060
UVLO のスレッシュホールド電圧(On/Off) 12/10 V
動作電源電圧(最大値) 18 V
スタートアップ電流(最大値) 0.2 mA
動作電源電流 21 mA
基準電圧 Vref(代表値) 6 V
基準電圧の誤差 2 %
デューティサイクル(最大値) 100 %
実際の動作周波数(最大値) 0.5 MHz
ピン/パッケージ 16SOIC


供給と価格について
『INA270』ならびに『INA271』は現在出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。パッケージは8ピンSOです。1,000個受注時の単価の参考価格は両デバイス共に0.80ドルです。 TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細ならびに最新の『Amplifier and Data Converter Selection Guide』に関しては、http://www.ti.com/analog(英文)から参照できます。

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