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ニュースリリース

TI、フィリピンに組み立て・テスト工場を新設

2007年05月09日

CORPPR-07-004 2007年5月9日

テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は現地時間3日、フィリピンに組み立て・テスト工程の新工場を建設すると発表しました。新工場はフィリピンのクラーク経済特区に建設予定で、総面積は77,000平方メートル、世界で最も環境効率の高い施設となる予定です。また、これに伴い3,000名の新規雇用を見込んでおり、フィリピンでのTIの従業員数は現在の2倍になります。フィリピン政府とTIの幹部による式典で発表されました。

TIのテクノロジー・マニュファクチャリング・グループのバイスプレジデントであるケビン・リッチー(Kevin Ritchie)は次のように述べています。「新工場は、当社のビジネスの成長をサポートし、お客様のご要望に対応できるだけのキャパシティを確保する上で極めて重要なものとなります。竣工後も迅速に生産を立ち上げられるよう、これまで30年近く活躍してきたフィリピンのバギオ工場での組み立て・テスト工程チームがサポートします」 新工場の建設開始は2007年下期を、稼動開始は2008年下期をそれぞれ予定しています。

TIフィリピンのマネージング・ディレクターのビン・ビエラ(Bing Viera)は次のように述べています。「TIがフィリピンで操業を開始してから、2009年で30周年を迎えることになります。本日発表する新工場が、生産の質・量ともに、TIにとって最も重要な存在になることを期待しています。設備拡張の実現に向けて、当社ともどもご尽力いただいたフィリピン政府に感謝いたします」

フィリピンのグロリア・アロヨ大統領はTIがフィリピン国内で業務を拡大するというニュースを歓迎し、次のように述べています。「今日、TIはフィリピンの代表的な輸出業者で、今回の発表はTIとわが国の関係がいかに良好なものであるかを表しています。業務の拡大と新設にあたってわが国のクラーク経済特区を選んでいただき、感謝しております」

新工場には10年間、計10億ドルの投資を行い、TIが米国の最先端工場に初めて導入したものに匹敵する、環境面・エネルギー面での工夫が盛り込まれる見込みです。設計や建設の段階から水、エネルギー、および廃棄物の削減を最優先させることで、新工場はフィリピンで最初のLEED(Leadership in Energy and Environmental Design)認定工場となる予定です。LEED Green Building Rating System(tm)は、建設資材、水およびエネルギー効率、廃棄物のリサイクル、および屋内環境のクオリティなどさまざまな要素に基づいてスコアをつけることで、性能と持続性に富む建築物を推進するために、米国の任意団体が定めた基準です。

TIがフィリピンに初めて進出したのは1979年でバギオ市でした。今日ではバギオの工場は、TIの最も洗練された後工程(組み立て・テスト工程)の工場になっています。同工場では、米国、アジア、ヨーロッパ各地の、コンピュータ、航空、通信および自動車業界向け半導体の最終組み立て工程とテストが行われています。さらにTIフィリピンの従業員の高い貢献に加え、地域社会の一部として地域の社会組織、文化施設、教育機関へ資金協力やボランティアとして貢献しています。

組み立ておよびテスト工程は、半導体製造において顧客へ出荷する直前にあたる最終工程です。ここでは「ダイ」と呼ばれる切り出されたままの状態のシリコン・チップに、ICとシステム全体とをつなぐ役割を果たすパッケージを装着させる高精度なパッケージングが行われます。最先端の試験装置により、パッケージングされた最終製品がすべてのスペックを満たしていることが確認された後、製品は出荷されます。

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