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日本TI、ZigBee 開発用の無料のソフトウェアとともに量産市場向けのZigBee製品を供給

2007年05月07日

新バージョンのZigBee開発キットおよびZigBee 2006スタックを供給開始、『Z-Stack』はTIの『MSP430』超低消費電力マイクロコントローラもサポート

新バージョンのZigBee開発キットおよびZigBee 2006スタックを供給開始、 『Z-Stack』はTIの『MSP430』超低消費電力マイクロコントローラもサポート

SCJPR-07-035 2007年5月7日

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、業界をリードするZigBee™ 向けスタックである『Z-Stack』の供給開始を発表しました。『Z-Stack』はhttp://www.tij.co.jp/zigbee(日本語)から無料でダウンロードできます。

「Z-Stack』はZigBee準拠のソフトウェアであり、ZigBee製品の独立試験ラボであるTUV Rheinland による適合性試験の結果、ZigBeeアライアンスの「Golden Unit Status」注*の付与を受け、全世界の数千件ものZigBee製品の開発各社において使用されています。『Z-Stack』はZigBee 2006標準規格に準拠するとともに、IEEE 802.15.4/ZigBee向けの『CC2430』SoC(システム・オン・チップ)ソリューション、ならびに『CC2420』トランシーバおよび『MSP430』超低消費電力マイクロコントローラを搭載する新型プラットフォームをはじめとする複数のプラットフォームをサポートします。
『Z-Stack』はZigBee 2006標準規格に完全に準拠しているほか、ZigBeeのメッシュ・ネットワークを経由して、各ノードをワイヤレスで更新できる「over-the-air-download」機能をはじめとする、新しい拡張機能もサポートしています。さらに、『Z-Stack』は位置の認識機能を備えた『CC2431』もサポートしています。この機能を使用して、各ノードの位置によって動作を変更させるなど、新しいZigBeeアプリケーションを実現できます。

TIのローパワーRFソフトウェア・デベロップメントのゼネラル・マネージャであるコーブス・メルネウェック(Kobus Marneweck)は次のように述べています。「業界をリードするマイクロコントローラ・ファミリである『MSP430』は、既に、数多くのワイヤレス・ネットワーキング・ソリューションに搭載されています。『MSP430』は『CC2430』SoC(システム・オン・チップ)と組み合わせて高い機能を提供すると同時に、お客様が自社アプリケーションに最適なソリューションを選択する上で、高い柔軟性も提供します」

TIでは、今回の『Z-Stack』のリリースと同時に、ZigBee開発キットの再発表も行いました。より多くの設計者がTIのZigBeeソリューションを評価できるようにするため、この開発キットはより低価格で供給されます。

コーブス・メルネウェックは、さらに次のように述べています。「TIのZigBee製品は大手の開発各社向けに最適なソリューションであると同時に、製品間のワイヤレス・リンクを必要とする、小規模な開発各社にも適合します。TIのパートナー各社から供給されるモジュール上で『Z-Stack』を実行することで、RF技術やワイヤレス・ネットワーキング・プロトコルに関する詳細な知識が無くても、ワイヤレス・ネットワーキング機能を自社製品に簡単に搭載できます」

TIのローパワーRFデベロッパー・ネットワークを活用することで、お客様はハードウェア・デザイン、モジュール、組み込みソフトウェア、ゲートウェイ、開発支援ツールその他に関する援助を受けるための適切なパートナーを見つけることができます。このローパワーRFデベロッパー・ネットワークはTIの推奨する各社、RF関連のコンサルタント各社、そして一連のハードウェア・モジュール製品ならびにデザイン・サービスを提供する独立系デザイン・ハウス各社で構成されています。詳細に関してはhttp://www.ti.com/lprfnetwork (英文)から参照できます。

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*注 Golden Unit Status: 今後実施されるZCP(ZigBee Compliant Platform)適合性試験の基準となる製品
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